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社名 株式会社ミラコラーレ
郵便番号 〒233-0004
住所 神奈川県横浜市港南区港南中央通7-18
営業時間 10:00~19:00
定休日 火曜日、水曜日
電話番号 045-849-3031
FAX番号 045-840-4334
メール info@miracolare.co.jp

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記事詳細

マセラティクーペクラッチ交換+他メンテナンス

2011年11月02日

マセラティクーペクラッチ交換

姫路から自走にてご来店頂きましたU様。
遠方からのご来店本当にありがとうございました!
ご来店前からメンテナンスに関して電話とメールでご相談を頂いていたのです
が、カンビオECU装着とクラッチ交換、一般メンテナンスを行いましたのでご
紹介致します。


今回のメンテナンス項目は以下の通りです。
(1)クラッチ交換
(2)カンビオECU装着
(3)タペットカバーオイル漏れ
(4)ウオーターポンプ水漏れ
(5)チェックエンジン点灯




1,クラッチ交換
 当社にお越し頂く前にお客様がテスター診断を行った結果、クラッチ残量が
 20%であることは伺っていましたが、作業に入る前に本当に交換が必要か
 チェックを行いました。(テスター上で残量20%=実質残量0%です)
 
・実走テスト
 発進時のつながりは非常にスムースで、本当にクラッチ残量20%???と
 思うほどに綺麗につながります。 徐々に速度を上げていくと高回転域での
 シフトアップで滑っている事が確認されました。

・目視
 下から覗くとクラッチがかなり錆びており、記録簿通り交換履歴は無さそうな
 感じが漂っていましたが、本来あるべきクラッチ板のスリットが・・・・
 全く見えません。
 目の錯覚かと思い何回確認してもスリットが無いため、テスター診断を行うと
 残量は確かに20%。
 
上記結果を元にクラッチ交換を施工しています。



まず最初にマフラー、スタビ、トランスアクスル等を取り外していきます。






トルクチューブとクラッチ、トランスアクスルのラインを切り離します。



クアトロポルテではトランスアクスルを下ろしますが、クーペ系は
半下ろしで作業を行います。



トルクチューブを取り外すと、クラッチ交換作業の準備が完了です。



トルクチューブを移動する時は思わずこんな顔になってしまうほど
重いです。




続いてベルハウジングを取り外します。



ベルハウジングを持っているところを撮影したいのリクエストに
笑顔で応える堀口^^実は重いんですから早くしてくださいと
訴えているところです。



堀口が持っているベルハウジングの中は
スラストベアリング、クラッチセンサーが装着されています。
クラッチのスプリングはスラストベアリングが押される部分以外も
錆が発生していました。



クラッチ上部のハーネスも被服が破れていました。
徐々に浸食することで電機系の嫌なトラブルの原因になりますので
今回もこっそり補修しておきました^^
最近クラッチ交換する車両では連発して発生しています。







ハーネスを綺麗に整え保護テープを巻いてトラブルの芽を
摘み取ります。




そしてクラッチを取り外してみると・・・・・・・・
スリットが殆ど無く写真では見えているスリットには爪も引っかからないほど
減っていました。
良くこの状態で姫路から来られたなと言うほどです。
この減り方は過去最高でしたので、サンプルとして展示させて頂きます^^





フライホイールも焼きが入っているだけでなく、線傷が数多く
入っていました。





今回交換したパーツ一式。



フライホイールを装着します。
交換前と比較するとその差は歴然です。




クラッチを装着


レリーズベアリング

オイル漏れはありませんでしたが、かなり変色しているのが
分かると思います。クラッチ板だけでなくこちらもほぼ寿命ギリギリ
の所でした。



新しいパーツを組込完了です。



カンビオポンプ
目視での変色度合いだけでなく、ポンプ音も正常な音と比較すると
かなり弱々しかったので交換しました。



ホースも亀裂が入っていたため交換しています。






タペットカバーオイル漏れ

タペットカバーからのオイル漏れの症例が最近多発しています。
漏れ量は大きくなくてもここからの漏れは触媒に回り込みま、火災の
原因にもつながります。パーツ代もかなり安くなりましたので、早期の交換を
お勧めいたします。





ガスケット交換時カバーを外し、清掃も合わせて実施します。
ここが綺麗になるだけでボンネットを開けるのが楽しくなるから
不思議です。







この作業とプラグ交換を同時に行うと、工賃が掛かりませんので
交換履歴が無い方にはお勧めしています。



ぴかぴかになったヘッドカバー







プラグも電極の劣化が分かる程です。







ハーネス不良

エンジンルーム内のメンテナンスを行っていると、ハーネスの不良箇所が
何カ所か発見されました。



以前もハーネスの不良により、エンストが発生するトラブルがありました。
普段目に見えない箇所ですが、こちらも断線、被服破れの確認後綺麗に
補修しています。ハーネス不良によるエンストトラブルはこちらをご覧ください。


そして入庫時にチェックエンジンのエラーが発生しており、パーツを交換しな
いと直らないと言われている旨の相談を頂いておりました。
更にパーツはオーダー済みとの事でしたが、チェックさせていただいた結果
原因が判明したので処置を行い無事完治となりました^^

コネクタ部分が何らかの原因により、熱が入り溶けていたことで
接触不良を起こしエラーが発生してました。
このラインにつながっているパーツは非常高いので、U様もパーツ交換しな
いで直ったんですか!と本当に喜んで頂きました^^
テスター上でもパーツ不良は出ていましたが、滅多に壊れるパーツで
無かった為、ラインを追いかけて正解でした。



ステアリングラックブーツ

最近オイル交換で来店されるお客様が、HPで必ず交換しているラックブーツ
を見てくださいと依頼されることが本当に多いです。
切れているのを見て「やっぱり切れていたか!」と壊れているのに何故か笑顔になる不思議なパーツです。



オイル漏れが写真でも分かると思います。





ラックブーツの中身はこのようになっています。



新品交換後



ウオーターポンプ水漏れ
こちらも最近増えてきているトラブルです。

マセラティではウオーターポンプとオイルポンプが同一ユニットの為
パーツ代が非常に高価です。又交換を行う際エンジンを半吊り状態で
行うため工賃も高くなってしまいます。

写真のレベルの漏れであれば、殆どの場合がストップリークで止まりますので
人間の身体と同じように、早期発見、早期治療が必要です。


ウオーターポンプの交換の様子はこちらをご覧ください。
 →ここをクリック←

今回の作業はこれで完了です。

U様遠方からのご来店本当にありがとうございました。
次回はアライメントとパット交換での入庫お待ちしております!






マセラティクーペのメンテナンスに関するお問い合わせは
株式会社ミラコラーレ

Tel:045−849−3031
mail:info@miracolare.co.jp
までお気軽にお問い合わせください。

クラッチ交換は3台/週ペースで施工しています。
価格も円高と大量仕入れにてコストダウンを計りお客様に還元しております。









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