【販売車両入庫のご案内】 マセラティTrofeo4200 国内2台のみ 超希少車
2024年11月14日
マセラティが作り上げた、レーシングカー マセラテ4200Trofeoお譲りいたします
マセラティ4200Trofeoはヨーロッパで開催されていた、マセラティのワンメークレースレース用としてメーカーが作った車両になります。本国ではレース参戦料として120,000€+税を払うと一年間のエントリー費と車両が貸与されました。日本国内を含めアジアではレースが開催されず、当時のインポーターであるコーンズがイベント用として2台正規輸入車した車両のうちの一台になります。基本的に販売はされなかった車両ですので、殆ど目にすることはありません。
海外では一部レースに参戦していた車両が市場に出ておりますが、基本的にはレース終了後の車は引き上げられてしまい販売はされなかったと聞いております。当時のレースはリースと言うこともあり、かなり過激なレースでボコボコになったTrofeoの写真がネット上に沢山出回っておりました。この個体は日本国内でジェントルマンレースに参戦した程度で事故歴なども無くとても綺麗な状態です。
この車両は、昨年当社に譲って頂いてからサーキット走行がしっかり行えるようメンテナンスが完了した車両になります。当社に到着したときエンジンが掛からず長期間メンテナンスもされていなかった為、コンディションはあまり良くない状態でした。しかしながら走行距離は少なく、修復歴も無いのできっちりメンテナンスすれば良い車になるという思いと、貴重な車なので後世に残さなくてはいけないという使命感の元、車を完調な状態に仕上げております。
1次メンテナンス完了時にMAGARINOサーキットシェイクダウンを行い、車の状態を確認。
BERTOCCHI1号のクーペGTと比較すると、車の剛性感と軽さの違いにただ驚くだけでした。
その時の動画はこちらをご覧ください。→ここをクリック←
2024年9月23日に富士スピードウエイで開催した、マセラティ祭りでは先導走行、タイムアタックの他レースにも参戦し、総合3位というリザルトを残すことが出来ました。タイムも20年前のマシーンにもかかわらずぶっつけ本番で2分を切ることが出来ました。しっかりと走れる方が乗れば、1分50秒前後くらいまでタイムアップ出来るポテンシャルは備えていると思います。
今回はミラコラーレでしっかり仕上げたこのマセラティTrofeoを大切にして頂ける方にお譲り致しますので、コレクターズアイテムにするのもよし、サーキット走行を楽しみたいと言う方も大歓迎ですので、大切にして頂ける方に後世に引き継いで頂きたいと思います。
私自身Trofeoは過去3台しか現車を見たことがありません。日本に入ってきた2台のうちの一台はお客さまが手放されから、その後行方が分からない状態です。もう一台は下の写真のイタリアのマセラティミュージアムに飾られていた車両しか見たことがありません。
コーンズからデリバリーされたときの資料も手元にあります。こちらを見ると当時の様子がよく分かります。
原文のまま紹介すると青山ショールムOPEN記念と称されこのTrofeoが販売されました。
そこに書かれている文言は
「マセラティ・トロフェオ
2003年3月ジュネーブモーターショーにおいて、トライデントはコンペティションシーンへの復帰を高らかに宣言。 マセラティオーナーによるマセラティ・トロフェオのワンメークレースがヨーロッパ各国で開催されました。 ユニークな試みとして、車両の搬送やセットアップなど。レースに関わるロジスティックが全てパッケージングされており、ドライバーは出向くだけでレースをエンジョイ出来る様になっています。
☆コーンズでは、ワンメイクレース専用の貴重なトロフェオを広く日本の皆さまに知っていただくため、コーンズと共にプロモーション活動にご参加頂ける方に特別販売を致します。」 と書かれております。
当時私も営業担当に確認した所2台とも既に売れてました。買われたのは誰もが知る著名な方達でした。
車両明細
2003ymマセラティTrofeo 走行5000km 輸入時の通関証明書あり クラッチ残63%
車検取得不可(公道走行不可)
・ミシュラン未装着新品スリックタイヤ1set。
・専用ホイール2set(1setはマグホイール)
現在ホイールに装着されているタイヤは横浜スリックタイヤ 富士スピードウエイ30分走行。
2024年10月交換、ブレーキパット同様、ローターも同時期交換済み、
・エアージャッキ用ボンベ
その他メンテナンスは一通り実施済み(詳細は以下参照)
☆今回の整備ではエンジンオイルとブレーキオイルのみ交換しての納車となります。
価格応談:お問い合わせください
045-849-3031又はinfo※miracolare.co.jp
注)メアドの※は@です。
トロフェオとして標準のクーペとの違い。(マセラティ社発行資料より)
・UPgrated System with increqsed braking capacity
・Specific damper and suspension settings
・Safty 100litre pertrol tank
・Racing Seat
・Safty Roll-over bar and cage
・Large wheels
・Slick Tyres
・Aerodynamic kit
・Specific electronic racing mapping of engins
上記が手元にあるメーカーのテクニカルノートですが、改めて見るとあちらこちら手が入っております。
更にデーターを見て行くと速さの秘密も見えてきました。
Trofeo クーペ
車重(Dry) 1370kg 1690kg
パワー 413馬力 390馬力
パワー的にはコンピューターチューンで23馬力アップしております。
驚いたのは車両重量です。
ノーマル1690kgに対して1370kgと320kgも軽いんです。この差は加速、コーナリング、ブレーキで大きな差となってタイムに出てきます。パワーを上げるより軽量化の方が大変です。速さの秘訣はここにありです。
その他ブレーキがブレンボの6ポットが装着されていたり、スペシャルショックとスプリング。スタビライザーも純正の太さの5倍はあろうかという強化スタビライザーが装着されております。
その他手元にある資料では、当時フェラーリF1のドライバーであったシューマッハも一緒に写真撮影をしていますので、なんらかの形で関わった可能性はあります。
当時開催されたレースの内容なども明確に記載されており、参加フィーも書かれておりました。
年間120,000€+TAXと当時の為替が約135円でしたので、1620万+taxが参戦するための初期費用の他に、イギリス、イタリア、ベルギー、ドイツへの移動費、ホテル代他が掛かりました。
当時聞いた話では2000万を用意頂いて、転戦費用は別。クラッシュしても修理代は払わなくて良いらしい。
車はシーズン終了後返却してください。
当時この記事を目にしたとき心の底から出たいなと思いましたが夢は叶いませんでした。
余談ですがその後Youtubeでパリからイタリアのモデナ工場まで自転車で走るParis→Modenaと言うのが開催されていることを知りました。そちらは我慢ならず参加させて頂きました^^
詳細はこちらをご覧ください。→ここをクリック←
当時Trofeoのミニカーが発売されたのですが、当社でもかなりの台数が売れました^^
最近もお客様が自分のミニカーとTrofeoを並べて写真を撮りたいとご来店された程です。
コーンズのトロフェオに関するスペック表です。
ヒストリーはこれくらいにして、当社で行ったメンテナンス箇所をご紹介いたします。
メンテナンス実施箇所
1,カンビオポンプ(F1ポンプ)廻り
・カンビオポンプ交換
・カンビオホース交換
・カンビオリターンホース交換
2,ブレーキ廻り
・Frontローター交換
・フロントブレーキパット交換
・Rearローター交換
・Rearブレーキパット交換
3、ブッシュ類
・リアアッパーアームジョイントブーツ交換
・リアロアームジョイントブーツ交換
・エンジンマウント交換
4,各種油脂類交換
・エンジン、ミッション、ブレーキ
5,エンジン不調に関するメンテナンス
・スパークプラグ交換
・イグニッションコイル全気筒交換
・その他ハーネス関係見直し再構築
6,冷却水廻り
・アッパーホース交換
・ロアホース交換
・LLC交換
・ファンレジスター交換
7,その他
・燃料ポンプリレー交換
8,ADVANスリックタイヤハードに新品交換
ミシュランスリック未使用1set付き(約50万円相当)
車の詳細をご覧ください。
まずはフロントから
フロントリップスポイラー
純正形状より少し大きな形状となっており、ノーマル車と比較するとかなりカッコ良いです。 これがベースとなってグランスポーツに進化したと物と思われます。
本国で出された資料のAerodynamic kitです。
ボンネット
ボンネットはかなり軽量化されております。多分ノーマルのボンネットからインシュレータ等を取り一枚物の板という仕様です。裏には繊維で強度を出すために補強してあります。今の時代であれば間違い無くカーボン製になると思います。又即開けられるようにボンピン(ボンネットピン)で4箇所で止まっております。
タイヤ
走行時は基本スリックタイヤで走る設定になっております。ホイールは2setあります。
1setは下ろしたてのYokohamaのスリックタイヤ。それと未装着のミシュランの新品スリックが1Set約50万円があります。もう1setのホイールにはセミスリックが装着されておりますが、こちらは転がし用として考えた方が良いかもしれません。サイズは前後共に18インチです。
足周り Specific damper and suspension settings
ノーマルとは取付位置からして違います。
最初見たときはえ、、、、こんな所から生えているの?と言うのが正直な感想でした。
実際のフィーリングはしっかり動いてくれる、かなり良い足周りです。
ブレーキ UPgrated System with increqsed braking capacity
フロント6potの大径キャリパーとビッグローターが付いております。パットを交換した時に驚いたのですがブレーキパットの厚みが通常のクーペの倍くらいあるところです。これくらい厚いと耐久レースも安心して走れそうです。
内装
本来レーシングカーは軽量化するために削れる所は削りTrofeoも300kg以上軽量化しています。
しかしこの車さすがマセラティ。オシャレな所は拘りの元作られております。
専用のバケットシートにはトライデントとマセラティエンブレムの刺繍がで入っています。
更にダッシュボードにはアルカンターラが施されております。
純正のバケットシートです。
レールも専用なのでポジションもとても合わせやすいです。
リアシート部分も綺麗にアルカンターラで覆われております。
これだけでマセラティフリークには涎ものです^^
シフトは6速セミオートマ カンビオコルサです。
写真はクーペで見慣れた光景すが、上部のカーボンで囲まれている箇所はトロフェオ専用スイッチです。
現在のクラッチ残量は63%。カンビオポンプは交換しております。
ミッションオイルクーラーは大口径化されているだけでなく、強制冷却用のファンも付いております。
キルスイッチはボンネットとコンソールボックスにあります。
助手席には消火器のシステムがありますので、助手席はありません。
ロールバー
ジャングルジムの様にはりめぐらされたロールバーはサーキット走行でのマストアイテムです。ロールバーがあるだけでサーキットでの走行枠が増え、レースに参加する際も様々なカテゴリーで出走可能になります。
ドア
運転席、助手席共に内張はカーボンです。
ウインドウもアクリルでかなり軽量化されており、開閉時に思わず口から軽いと心の声がでてしまう程です。
リアウイング
サーキット走行でメチャクチャ効果が出るリアウイング。コーナリング時の安定感が違います。
これが付いているだけでメチャクチャ雰囲気出ます。
トランクもボンピンで止められていますので、簡単に取外しができます。
このマセラティのステッカーもメーカー出荷時からの物です。
燃料タンク Safty 100litre pertrol tank
トランクを取り外すと安全燃料タンクが顔を出します。
給油は通常のモデルと同じ所からいれます。
メーカー発表データを見る前に、満タン法で確認した所100l近く入る事を確認しましたが実際に100l入ります。耐久レースも視野に入れた容量だと思いますが、満タン時と半分でタイムもかなり違うと思います。
サイドスカート
現在は写真のグランスポーツ用を装着しております。
理由は単にこちらの方がカッコイイのと、空力的にも効果があるのでグランスポーツ純正のサイドスカートを装着しています。オリジナルのサイドスカートもありますので納車時にお渡しします。
マフラー
フロントマフラーは他のクーペと同じように潰れておりましたので、BERTOCCHIフロントマフラーを装着すべくチャレンジしましたが、スタビライザーが太すぎて装着出来ませんでした。
この車両は潰れた部分を加工して排気効率を良くするカスタムが前オーナーの手によって行われております。
写真の下の方に溶接の後が見えると思います。丸くなっている箇所を追加し排気効率を良くしております。
現在装着されているマフラーはこの箇所以外はフルオリジナルの状態ですが、触媒が無い為かなり良いサウンドでサーキットでも一際目立つ存在であります。反面市街地で聞くとかなりの爆音です。ちょっとエンジンをかけたい、車の積み込みをしたい時等に簡易的に取付けられる消音器があります。マフラーに簡単に被せる事で音量を軽減させる事が出来ます。
ハンドル
ロックtoロックの回転数が少なく、一般道を走る仕様にはなっておりません。
パワステは付いておりますのでご安心ください。
スタビライザー
当社でも強化スタビラーザーは効果有販売を行い装着した方達に喜んで頂いておりますが、トロフェオのスタビは半端ないです!私達が装着している強化スタビの3倍くらいの太さがあります。純正対比約5倍の太さです。
下の写真の上側の丸い部分がマフラー、その下の横に伸びているのがスタビライザーになります。
サイドブレーキ
軽量化の為に最初から付いておりません。
停車時はギアを1速に入れ、輪留めを掛ける必要があります。
エアージャッキ
サーキットでタイヤ交換やブレーキフルード交換等の簡易メンテナンスが簡単に行えるよう、エアージャッキが装着されております。トランクの横に付いておりますので専用ボンベを使用すれば一瞬でリフトアップします。今回専用ボンベ2本も合わせて納品させて頂きます。
ヘッドライトはラインと同じブルーにペイントされております。
ライン、ミラーのブルーもメーカー出荷時点からのオリジナルです。
以上Trofeoに関してご紹介させて頂きました。トロフェオに興味を持たれた方、お気軽にお問い合わせください。
株式会社ミラコレーレ
横浜市港南区港南中央通7−18
TEL:045-849-3031