マセラティクアトロポルテクラッチ交換
2012年06月29日
都内在中のA様。
先回12ヶ月点検でお預かりした際、クラッチが滑っていたため再入庫頂き
交換いたしましたのでご紹介致します。

このお車数年前からパイロットベアリングからの「フォー」という異音が発生
していましたが、滑りも大きくなってきたための交換致しました。
交換風景をご覧ください。
マフラー、トルクチューブ、トランスアクスルと下ろします。


ベルハウジングを外すとクラッチが見えます。


クラッチを取り外すと、フライホイール、パイロットベアリングが
顔を出します。


劣化したパイロットベアリング。
発進時に異音を出しているのが、この部分です。

パイロットベアリングを外した写真

使用済みクラッチ

左:使用済み 右:新品
指でなぞるとスリット部分が引っかからず滑ります。

交換したパーツ一式

左:交換後フライホイール 右:交換後スラストベアリング


交換後クラッチコンプリート

ベルハウジング内部のパーツを交換します。
左:交換前 右:交換後
スラストベアリングとクラッチセンサーの色が違うのが分かると思います。


クラッチ位置センサーの磁石も交換します。

スラストベアリングの右に付いているのが、位置センサーです。


ベルハウジングを装着し、トルクチューブを装着し完了です。


カンビオポンプ+カンビオホース
ポンプの作動音が弱かった事から交換しております。
これから夏場に向けて毎年ポンプのトラブルが多発し、不動になるケースが
多いのでご注意ください。
走行中にギア抜けが起き始めたら要注意です。
いきなりニュートラルになり、何回か繰り返すとギアが入らなくなります。
停止する場合は必ずニュートラルに入れて止めてください。
ギアが噛みこんだままですと、押すことも牽引することもできませんので
ご注意ください。

左:交換前 右:交換後
ポンプの変色具合が分かると思います。


カンビオホース
劣化により亀裂が発生しておりましたので交換しています。


以上で全ての作業が完了です。
いつもダンディーなA様ありがとうございました。
今後も宜しくお願い致します。




マセラティのクラッチ交換はミラコラーレにお任せください。
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