マセラティグランスポルトクラッチ交換+12ヶ月点検整備
2012年02月04日
都内在中のT様。
お車購入にあたり長く大切に乗りたいので車をリセットしたいとリクエスト頂き
メンテナンス致しました。
法定12ヶ月点検とクラッチ交換を行いましたのでご紹介致します。
作業明細
1,12ヶ月点検
2,エンジンオイル、エレメント交換
3,トランスミッションオイル交換
4,ブレーキフルード交換
5,冷却水交換
6,パワステフルード交換
7、タペットカバー交換(エンジンオイル漏れ)
8,プラグ交換
9、エアーエレメント交換
10、ポーレンフィルター(エアコン花粉フィルター)交換
11、クラッチ交換
ではクラッチ交換からご紹介致します。
1,クラッチ交換
交換したパーツは
・クラッチコンプリート
・クラッチボルト
・クラッチボルトワッシャ
・フライホイール
・フライホイールワッシャ
・フライホイールスクリュー
・スラストベアリングコンプリート
・ノックピン
・スラストベアリングストッパボルト
・プリロードスプリング
・パイロットベアリング
・クラッチセンサー
まずはマフラーを取り外します。
この車BERTOCCHIのフロントマフラーが装着されていますが、写真の
手前側の左右の丸いのがエキマニに直接付いている触媒です。
このタイプがEURO4と呼ばれている物です。
エキマニに何も無いタイプがEURO3になります。
EURO4は10thアニバサーリー、MCビクトリー、06年モデル以降が対象車種
になります。下から覗き込めばリフトアップしなくても分かりますので一度確認
してみてください。
トルクチューブを下ろします。
トランスアクスルを半下ろしの状態にします。
クアトロポルテでは完全に下ろして作業します。
ベルハウジングを下ろします。
スラストベアリング、クラッチセンサーなどが装着されています。
写真左がクラッチです。クラッチを取り外すとフライホイールが顔を出します。
フライホイールを外すとパイロットベアリングが見えてきます。
左の写真中央部分がパイロットベアリングです。
ここが劣化してくると発進及びシフトチェンジの時に「ファー」という異音を
発するようになります。
クラッチ交換の際は基本的に同時交換しています。
パイロットベアリングを交換します。
フライホイール装着
クラッチコンプリート装着
スラストベアリングを組み直します。
組み上がったスラストベアリング。
スプリング関係を含めて新品交換します。この部分をどれだけ丁寧に
組み込むかでクラッチのつながりのスムースさに差が出ます。
クラッチセンサーを装着後ベルハウジングに組み込んで完了です。
トルクチューブ、マフラーを装着して組込は完了です。
続いてカンビオポンプラインのエア抜き作業を行います。
テスターでポンプを稼働させエア抜きを行います。
あとは半クラッチのタイミング調整と実走テストを行い完了です。
タペットカバーオイル漏れ
タペットカバーからのオイル漏れは、オイルが垂れる箇所が触媒に掛かること
が多いため車両火災の危険性もありますので見つけた時点でメンテナンスす
ることをお勧めしています。
幸いなことにガスケットのパーツ代も片バンク約5000円とかなりお安くなりま
した。
ガスケットとプラグホール
プラグ交換を同時に施工するとプラグ工賃が掛からないため同時交換を
お勧めしています。
エアーフィルター
左:新品 右:交換前
左:新品 右:使用済
ポーレンフィルター(エアコン花粉フィルター)
こちらは最低でも2年に1回。出来れば1年に1回は交換した方が良い
パーツです。
ミッションオイル
こちらも汚れと金属粉が写真からも分かると思います。
以前も紹介いたしましたが、エンジンオイル2回に1回の頻度で交換を
お勧めいたします。
参考までにミッションは異常が発生するとアッセンブリー交換となってしまいま
す。参考までにパーツ代は200万以上しますので、定期的な交換をお勧めい
たします。
これで今回の作業は完了です。
T様ありがとうございました。
マセラティグランスポルトのクラッチ交換、メンテナンス、カスタマイズに
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