マセラティクアトロポルテウインドウ+ドアトラブル
2011年06月29日
クアトロポルテのウインドウ関係のトラブルが最近多く発生していますので
参考事例として紹介いたします。
1,ウインドウレギュレータートラブル
レギュレーターにトラブルが発生すると窓の開閉が出来なくなります。
最悪窓が全て落ちてしまいますので、雨の日とこれからの暑い日は
大変ですのでお気をつけください。
では写真で事例をご覧ください。
写真左は正常なレギュレーター、右が壊れたレギュレーター。
どこが壊れているか分かりますか?
もう少し詳しく説明します。
下の写真が正常なレギュレーターです。
丸の部分が切れているのが分かると思います。
この部分はプラスチックで接続されているのですが
プラスティックが割れてしまい窓の開閉が出来なくなってしまうのです。
パーツの在庫が無い場合落ちてしまったウインドウは下の写真のように
仮補修を行います。
どうしても乗って帰られるというお客様の場合は、透明なテープで補修
を行いますが窓は開きませんのでご注意ください。
作業はドアをバラして行います。
作業はお待ち頂いている間に完了します。
2,ドアノブ不良
車内からノブを引いてもドアが開かなくなります。
一見チャイルドロックが掛かったような現象ですが、内部の折れに
より発生します。
トラブル箇所はこちらです。
写真下は新品です。
丸の中の爪が折れてしまうことでドアが開かなくなります。
下の写真の丸で囲まれた部分ですが折れてしまっていますが
補修されているため、みにくいですがここが原因です。
では作業の様子をご覧ください。
内装を丁寧に取り外していきます。
トラブル箇所が顔を出してきます。
パーツを交換して作業は完了です。
補修で修正可能な場合もありますが、力が掛かる部分なので
一時的な応急処置となってしまいます。
これで作業完了です。
通常ですと一番開閉の頻度が多い運転席側にトラブルが起きやすい
のですが今回は助手席側でした。
レギュレーターが悪くなると何か予兆はありますか?と聞かれるのですが
4.2エンジン以降のQPの場合は予兆を非常に掴みにくいです。
写真のように最終的にはワイヤー部分が切れてしまいますので
動かなくなった時はその場で止めるしかありません。
下手に下げようとしると窓が落ちたままの状態になり、内張を取り外さないと
窓を開けることも出来ませんのでご注意ください。
参考までにビトルボ系のクアトロポルテでは、レギュレータが悪くなってくると
窓が閉まる時の速度が速くなってくる傾向にあります。
今回はクアトロポルテの窓関係のトラブルに関してレポート致しました。
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