マセラティクアトロポルテ クラッチ交換
2011年06月05日
都内在中のW様。グランスポルトにお乗りの時からご贔屓頂いております。
クラッチの残量がテスター上でゼロに近いと言われたので交換してください!
とのオファーを頂き交換させていただきました。
今回は交換作業中気になった点にフォーカスを当てご紹介いたします。
今回テスター上ではほぼ残量が無いとの前提で交換を行いましたが
施工前テスターだけでなく、下から除いた目視の結果でもクラッチ板が
薄くなっているのが分かるほどでした。
下の写真の丸で囲まれている部分をご覧ください
クアトロポルテはツインプレートなので2枚付いています。
外側と内側の丸の部分を比べてみてください。
元々内側が減りやすいのですが、丸の部分が細いのが分かると思います。
フライホール
交換前発進時にかなりジャダーが出ていたのですが、取り外して
確認したところ写真の様にかなり焼けています。
F1ポンプ&カンビオホース
クラッチ交換作業完了後テスターでクラッチの補正を行っているときに
エラーが出た事、ポンプの吐出量が少なかった事からポンプも同時に
交換しました。
F1ポンプの異常が発生すると、クーペ系では最終的にはヒューズが飛ぶ
のですが、クアトロポルテの場合は症状が違います。
症状としては、F1エラーが発生しギアが入らなくなります。
又電気的回路も違うためヒューズが飛ぶこともないため、他のクラッチ系の
トラブルとの切り離しが困難です。
一番の見分け方として運転席側のドアを開けたときのF1ポンプの音で判断す
るのが一番です。最終的にはギアが噛みこんでしまい、
・ギアが入らない
・ニュートラルに戻らない
事により不動になりますのでご注意ください。又不動時にケンインフックが無い
と積載車への積み込みも大変なのでトランク無いに「ケンインフック」があるか
確認をしておいてください。
写真はF1ポンプ。
F1ポンプホース
こちらは経年劣化で約3年でヒビか入りオイル漏れが発生します。
今回も写真の通りひび割れが出ていました。
これをオリジナルのシリコンホース製に変えます。
今回のクラッチ交換で使用したパーツです。
今回は組み込みの様子をご覧ください。
中でも一番大物である大砲装着の様子になります。
最後にトランスアクスルを装着して作業は完了です。
プチモディファイとして、ポジションランプをLED化しました。
ポジションだけでもLEDするだけで雰囲気が大きく変わるので
お勧めのモディファイです。
左:施工後 右:施工前
最後に車の振動に関して紹介いたします。
良く走行中にある回転域で車が振動するとのご相談を受けることが
最近増えています。
振動は車自身の様々なトラブルから発生しますが、各マウント類の劣化
切れによって発生するケースが代表的ですが、トルクチューブの回転不良に
よって発生することもあります。
大砲の中身は右の写真のようになっています。
この中身が常に回転をしているのですが、綺麗な円を描いて回転している
時は良いのですが、回転が真円を描かなくなると徐々に振動が出てきます。
手で回しても殆どのトルクチューブが綺麗な弧を描きませんので、綺麗に廻ら
ないから直ちに交換しなくてはいけないと言うことではありません。
振動の原因の一つとしてトルクチューブもあると頭にいれておいて頂くだけで
結構です^^
これで今回の作業は完了です。
交換後つながりが、かなりスムースになりましたとのレポートを早速
頂きました。
近々オーダー頂きましたパーツも完成いたしますので又宜しくお願いいたします。
マセラティのクラッチ交換はお任せください。
常時全年式に対応したパーツを在庫しています^^
お問い合わせは
TEL:045−849−3031
mail:info@miracolare.co.jp
まで。不動車のお引き取りも積載車にてお伺いいたしますのでご相談ください。