マセラティスパイダークラッチ交換
2011年05月12日
都内在中のM様。
クラッチ交換を施工しましたのでレポートさせて頂きます。
M様のお車はテスターでいくら調整しても発進がスムースにいかずに
ちょっとラフにアクセルを踏むと、ロケットスタートしてしまうか、
2段階のクラッチミートになっていました。
又エンスト、カンビオエラーなども頻繁に出ておりクラッチ残量も
正確に出ない事が多かったので、これらのトラブルを一気に解決すべく、
クラッチ交換を行ったので作業の様子をレポート致します。
クラッチの交換は作業自体は難しいものでは無いのですがとにかく
手間が掛かります。では作業工程をご覧ください。
マフラーを全て外します。
トルクチューブを下ろすとベルハウジングが見えてきます。
ベルハウジングを取り外すとやっとクラッチが姿を表します。
クラッチを外すとその奥にフライホイールが出てきます。
写真左:交換前のクラッチ 右:新品クラッチ
フライホイールを取り付けます。
左:交換前 右:交換後
クラッチを装着します。
左:交換前 右:交換後
スラストベアリング
最近ここのシール破れによるオイル漏れのトラブルが増えています。
リフトに上げると直ぐに分かるのですが、クラッチ部分からのオイル漏れの
原因の殆どがこの部分の不良です。
写真右:ベルハウジング
写真左:スラストベアリング、クラッチセンサーは写真右の黒い部分です。
全てが組み上がったらトルクチューブを接続します。
これでクラッチ交換作業は完了です。
クーペ、スパイダーは下から覗き込んでも見にくいのですが
写真が取付後のクラッチ部分です。
カンビオポンプ
カンビオポンプのトラブルにより、ギア抜けが起きたり
シフトが入りにくくなり、最終的には不動になってしまいます。
昨日のお客様紹介でも説明しましたが、この車のポンプの音が
かなり弱っていたので、今回は交換させて頂きました。
写真左:新品 右交換前
交換履歴はリフトアップして見ればおおよその使用年数が分かります。
見分け方は色が焼けてしまい変色しているからです。
とにかく普段から正常時の音を気をつけて聞いている事が重要です。
今回も交換後ポンプの音が明らかに勢いよくなりました。
ステアリングラックブーツ
写真を見て頂くと一目瞭然ですが、完全に切れていました。
クーペ系の車はステアリングラックブーツは本当に弱く、車検毎に
ほぼ必ず交換が必要になる箇所です。
この部部分が不良になると車検も取得出来無いだけでなく
大きなトラブルに繋がりますのでご注意ください。
交換後
施工後テスト走行にて発進時のあまりの変わりようにスタッフ一同ビックリです。
交換前のロケットスタートが無くなり、凄いスムースにつながるようになりました。
M様も「おおおおーーー素晴らしい」とご満悦の様子。
売ってしまおうかと思ったけど、これで又暫く乗れますねとコメントを頂きました。
マセラティのクラッチ交換、メンテナンスはお任せください。
最低5台/月はクラッチ交換を施工しています。
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