ミラコラーレ流マセラティ 3200 GT 納車前整備内容
2005年05月25日
お客様が少しでも長く、そして楽しく愛車に乗れるように、そんな想いがつまっています。
ここでは、マセラティ 3200 GT の納車前整備の内容をご紹介します。
わたしたちはここまでやります
当社整備車両を是非とも体験してみてください。
01.フューエルライン・カーボンクリーニング
・フューエル インジェクター脱着
・フューエル インジェクター・リークテスト
・フューエル インジェクター 超音波洗浄
・フューエルインジェクター 噴射量測定
・インジェクター・シール及びフィルター交換
02.エアインテイク・カーボンクリーニング
03.I.S.C バルブ交換
04.エンジンフラッシング
05.エンジンオイル交換
06.オイルエレメント交換
07.フューエルフィルター交換
08.エアクリーナー・エレメント交換
09.トランスミッションオイル交換
10.エンジン冷却水交換・エアー抜き
11.スパークプラグ交換
12.パワーステアリングオイル交換
13.充電回路点検整備
・バッテリートータルテスト・充電 or 交換
・オルタネーター発生電圧・交流波形測定
・各バッテリーターミナル交換
・バッテリー・アースケーブル交換・追加
・シリンダーヘッド・アースケーブル追加
14.アーシング
・ラジエーターコア・アースケーブル追加
・エキゾースト廻りアースケーブル追加
・エアインテークアースケーブル追加
・オルタネーター・B + ケーブル追加
・B + ライン・ヒューズ BOX 取り付け
15.スチーム洗車
16.ブレーキ廻り点検、整備
17.ブレーキオイル交換(DOT4)
18.タイヤ点検 or 交換バランス調整
19.タイヤ窒素ガス充填
20.4 輪アライメント点検整備
21.タイミングベルト点検、交換
その他、3200GT ではピロが弱い傾向にあります。
走行距離が短くても点検の結果不具合がある場合は交換を実施しています。
「充電回路点検整備」とは
当社オリジナルメニューの納車前点検に関して、「充電回路点検整備」に関してここでご紹介します。
メニュー上では
・バッテリートータルテスト・充電 or 交換
・オルタネーター発生電圧・交流波形測定
・各バッテリーターミナル交換
・バッテリー・アースケーブル交換・追加
・シリンダーヘッド・アースケーブル追加
ここでアーシングにスポットを当ててみます。
■アーシング
電気(ここではバッテリー廻りを指します)は目には見えませんがとても重要な部分です。
バッテリーは長期間放置しておくと自然放電によりバッテリー上がりを起こし、
エンジンの始動すら行えなくなります。
携帯電話、ゲーム機のバッテリーは使った分だけ人の手を介して電源コンセントから充電を行いますが、
車では走行中ドライバーが意識しなくてもオルタネーターを介し自動的に充電されます。
アーシングで何故バッテリーの話が???と思われる方もいると思います。
一般的にアーシングの効果はライトが明るくなる、オーディオの音が良くなると言われていますが、
私達はそれ以外にもオルタネーターからバッテリーへの安定的な電源供給と、
無駄な放電を防ぐ効果があると考えています。
ではアーシングを行うことで「どのような効果が出るのか?」を簡単に記載します。
3200GTで目に見えて効果が出たのが
・電圧計の指針が安定すること。(インパネ内のもの)
アーシング施工前はエアコンの稼動等でバッテリーに大きな負荷が掛かると、
電圧計の指針は不安定(高くなる)になるが、装着後は安定し針が振れる事も無くなりました。
電圧計を確認しても施工前より電圧自体が低くなり、
無駄な充電が減ったと捉えることができます=電源の供給が安定した
その他の効果は体感になりますが、エンジン始動時のクランキングが短くなった、
アイドリングが安定した等の効果が確認できています。
他の項目はここでは紹介しませんが是非一度その効果をお客様ご自身の目で見てご確認ください。
実際のアーシングの施工は写真のような形になります。
見ての通り最近流行のカッコだけのアーシングではありません。
正直オシャレ感も無く無骨な部類に入ってしまいますが、性能重視ということでご勘弁ください。
車両固体毎にキチンとテスターを当て、効果が確認できるポイントを探し出し、
太さも変え1本づつ手作りで製作しています。
アーシングは誤ったポイントに施工すると、ボディーコンピュータに悪影響を及ぼし、
最悪の場合それが原因でトラブルが発生することもあります。
単につなぐだけでは駄目なのです。
私達はこんなこだわりを持って整備を行っています。
(注1)車両によってはアーシングの効果が全く出ない車両もまれにあります。
効果が出ない車には施工していません。
(注2)又最新式の車両はアースがしっかり取れている傾向が高く、効果の程度は異なります。
(注3)ドイツ車、日本車と比較するとイタリア車は効果を得やすい傾向にあります。