MC Victory車検整備メンテナンスレポート!
2018年11月15日
MC Victory車検整備メンテナンスレポート!
世界限定180台のMC-Victory。日本国内に正規輸入されたのは10台程しかないと言われています。そんな大変希少なMC-Victoryですが今回は車検整備の為、大阪から入庫頂きました!いつも遠方よりありがとうございます!
油脂類交換や、消耗品交換に加えてタペットカバーパッキン交換やカンビオポンプ交換など、走行する上で重要な箇所を重点的にメンテナンスさせて頂きましたので、ご紹介いたします。
〜メンテナンス箇所〜
1、タペットカバーパッキン交換
2、エンジンマウント交換
3、ラジエターファン交換
4、カンビオポンプ交換
以上の箇所をメンテナンスさせて頂きました。
それではメンテナンスの様子をご覧ください。
1、タペットカバーパッキン交換
エンジンとタペットカバー(通称:ヘッドカバー)の間からのエンジンオイル漏れが発生していたためタペットカバーパッキンの交換を行います。
タペットカバーのすぐ下にはエキゾーストマニホールドやフロントマフラーが装着されており、走行中は高温になります。高温となったマフラーに漏れたエンジンオイルが付着すると発煙や異臭の原因になります。最悪の場合車両火災に発展するケースもありますので、オイル漏れが発生している場合はメンテナンスすることを強くお勧めしております。
まずはタペットカバーを取り外します。
補機類やハーネス、イグニッションコイルなどを取り外します。
タペットカバーがエンジン本体から取り外されました。
カムシャフトやタイミングチェーンなど普段は目にすることのできないエンジン内部のパーツが姿を現します。
取り外したタペットカバーは表面、裏面はもちろん、パッキンを装着する細かい隙間まで入念にクリーニングを行います。
タペットカバーに装着される補機類のシールなども点検し、必要な場合はメンテナンスを行います。
普段は手が届きにくい部分ですので、しっかり点検やメンテナンスを行います。
タペットカバーのクリーニングが終わるといよいよ新品のパッキンを交換しエンジンに装着していきます。
ピカピカのタペットカバーがエンジンに装着されました。
取り外した補機類やハーネスを組み上げていきます。
今回はタペットカバーパッキンと同時にスパークプラグも交換していきます。
同時にメンテナンスを行う事で工賃を抑えることができ、メンテナンスコストを抑えることができます。
それではメンテナンス後のエンジンルームをご覧ください。
タペットカバー本来の美しいレッドが蘇り、一気にエンジンルームが華やかになります。
メンテナンス後のタペットカバーをオーナー様にご覧頂くと多くの方が「ニヤリ」と笑みを浮かべます^^
エンジンルームを見るのも楽しみになりますね。
2、エンジンマウント交換
エンジンを支え、アイドリング時はエンジンの振動を吸収するなどクルマにとって重要な役割を担うエンジンマウント。常に数百Kgのエンジンを支えている為、定期的にメンテナンスが必要なパーツです。
エンジンマウントが劣化するとエンジンの振動を吸収することができず、車内への振動や発進時の異音などの原因になります。また、マウントが劣化により潰れてしまうことでエンジン搭載位置が下がってしまい、ハーネスやホースなどの補機類が引っ張られ、断線や破損などの二次災害に繋がるケースもあるため注意が必要です。
しかし、重要なパーツであるエンジンマウントですが、純正パーツはすでに生産終了となってしまい、手に入れることができなくなってしまいました。
そこでミラコラーレではクーペ・グランスポルトなどのマセラティ4200系用オリジナルエンジンマウントをご用意しております。もちろんMCVictoryにも装着可能です!
商品の詳細はこちらをご覧ください。
BERTOCCHIエンジンマウントへ交換を行います。
エンジンマウント交換にはエンジンを持ち上げる必要があるためオイルホースなどを予め取り外しておきます。
エンジンを持ち上げ、マウント交換を行います。
エンジンマウントを取り外します。
BERTOCCHIエンジンマウントを装着し、エンジンを着地させます。
左右2個のエンジンマウントを交換し、エンジンマウント交換は完了です。
3、ラジエターファン交換
エンジンの冷却に必要不可欠なラジエターファン。
ラジエターファンの不具合はオーバーヒートなど重大なトラブルの原因となるため定期的な点検が重要です。
今回はモーターから異音が発生していたため、ラジエターファンの交換を行います。
モーターだけを交換出来ればよいのですが、残念ながらモーターのみの供給はありませんので、ラジエターファンアッセンブリーの交換を行います。
ラジエターファンはその名の通りラジエターに密着するように装着されています。
ファンとラジエター本体を切り離していきます。
メンバーやラジエターなどをうまくかわすようにして、ファンを取り外します。
新品のラジエターファンを装着し、ラジエターファン交換は完了です!
4、カンビオポンプ交換
セミオートマ車においてギアの操作やクラッチの断続など重要な役割を担うカンビオポンプ。
走行中はもちろんですが、運転席のドアを開けた時、キーレスにて開錠した時、キーをONにしたときなど多くの場面でカンビオポンプは作動しています。
セミオートマ車の場合クラッチ残量ばかりに目がいってしまいますが、カンビオポンプも走行する上で重要なパーツです。
カンビオポンプ不良はお車が不動となってしまうトラブルに直結する為、ミラコラーレでは定期的な点検やメンテナンスをオススメしています。
今回はカンビオポンプ本体に加えてポンプに接続する「カンビオホース」、「カンビオユニットホース」も交換していきます。
マセラティの場合、カンビオポンプが装着されるトランスミッションはリアに装着されています。
写真内、赤丸のパーツがカンビオポンプです。
限られたスペースにユニット、ホースが詰め込まれています。
狭いスペースにパーツが密集している為、なかなかカンビオポンプまで手が届きません。
トランスミッションの位置を微調整しながらメンテナンスを行います。
カンビオポンプがミッションから取り外されました。
取り外したカンビオポンプは外観からも過酷な状況下で長年頑張ったことが分かります。
新品のカンビオポンプに交換していきます。
大きくカーブするカンビオホースも劣化により亀裂が入り、今にもオイルが漏れてしまいそうな状況でした。
ホースからのオイル漏れも。ポンプ不良と同様にお車が不動となってしまいますので、ホース類もしっかりメンテナンスしていきます。
今回交換を行う「カンビオホース」、「カンビオユニットホース」もミラコラーレオリジナルパーツを使用させて頂きます。
オリジナルカンビオホースは独特なカーブにもしっかり耐えられるよう、ホースをシリコン製とし耐久性を向上させました。
商品の詳細はこちらをご覧ください。
オリジナルホースは純正ホースと比べても厚みが増し、丈夫な作りになっていることが写真からもお分かり頂けるかと思います。
カンビオポンプ、カンビオホースをトランスミッションに組み付けていきます。
ロボタイズユニットに装着される「カンビオユニット」も交換し、交換作業は完了です。
組み付け後、オイルを充填し入念にエア抜きを行います。カンビオオイル内にエアなどが入っているとギアの操作不良やギア抜けの原因になりますので、しっかりとエア抜きを行います。
規定量のオイルが入ったこと、エアがしっかり抜けたことを確認し、カンビオポンプ交換は完了です!
今回はエンジンマウントやカンビオポンプなど、安全に走行する上で重要な箇所を重点的にメンテナンスをさせて頂きました。
この度は遠方より入庫頂きありがとうございました!
今後もよろしくお願い致します。
ミラコラーレでは国内に存在するMC Victoryの多くをメンテナンス、カスタマイズさせて頂いておりますので、MC Victoryならではの小さなクセやトラブルもしっかり把握しております。
メンテナンス、カスタマイズはもちろんボディリペアまでMC Victoryの事ならなんでもミラコラーレにお任せ下さい!
株式会社ミラコラーレ
横浜市港南区港南中央通7−18
Tel:045-849-3031
mail:info@miracolare.co.jp
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