クアトロポルテ スポーツGT メンテナンスレポート!
2018年09月23日
クアトロポルテ スポーツGT メンテナンスレポート!
大阪にお住まいのS様。『最近クアトロポルテを購入したが、今後のメンテナンスが心配なので一度クルマを点検してください。』との事でご来店頂きました。
点検結果を元に今回は油脂類、消耗品交換のメンテナンスに加えてFormula DynamicsカンビオECUのインストールなどカスタマイズもさせて頂きましたのでご紹介いたします。
~メンテナンス箇所~
1、カンビオポンプ交換
2、エンジンマウント交換
3、エアマスセンサー交換
4、リバースTレバー修理
~カスタマイズ箇所~
5、Formula Dynamics カンビオECU
6、ライトHIDバルブ交換、LED化施工
以上の箇所のメンテナンス、カスタマイズさせて頂きました。
それではメンテナンスの様子をご覧ください。
1、カンビオポンプ交換
ギアの操作やクラッチの断続などセミオートマ車において重要な役割を担っているカンビオポンプ。
走行中はもちろんですが、キーレスにて開錠した時、運転席のドアを開けた時、キーをONにしたときなど多くの場面でカンビオポンプは作動しています。
カンビオポンプの不良はお車が不動となってしまうトラブルに直結する為、定期的なメンテナンスが重要です。
ミラコラーレでは交換履歴のみではなく、ポンプの油圧測定、ポンプ本体の目視点検、作動音などからカンビオポンプの点検を行います。
今回はカンビオポンプ本体に加えて、ポンプとオイルタンクを接続する「カンビオホース」の交換を行います。
カンビオポンプ交換はトランスミッションを車両から取り外して行います。
まずはマフラーや補機類などを取り外し、トランスミッションを車両から切り離します。
トランスミッションが無事に取り外されました。
装着されていたカンビオポンプです。ポンプ本体からも過酷な状況下で長年使い込まれた事が分かります。
カンビオポンプとオイルタンクを繋ぐカンビオホースは劣化し大きく亀裂が入っており、いつオイルが漏れ出してもおかしくない状況でした。
カンビオオイルの漏れもポンプ不良と同じくお車が不動となってしまうトラブルに直結してしまう為、カンビオホースが劣化している場合は同時交換をお勧めしています。
カンビオホース交換はミラコラーレオリジナルホースを使用します。
カンビオホースの詳細はこちら → BERTOCCHIカンビオホース
今では多くのマセラティに装着いただいているBERTOCCHIカンビオホース。シリコン製ホースとすることで、カンビオホース独特のきついカーブもしっかり耐えることができます。
トランスミッションが車両から切り離される機会は少ない為、隅々までしっかり点検、メンテナンスを行います。
新しいカンビオポンプをトランスミッション側に取付け、車両に組み付けていきます。
トランスミッションを車両に組み付け、カンビオラインなどのエア抜きを行い、カンビオポンプ交換は完了です!
2、エンジンマウント交換
エンジンを支える役目を担っているエンジンマウント。
エンジンマウントの劣化はエンジンの振動を吸収しきれず、アイドリング時や発進時に大きな振動や異音が発生する原因になります。
またエンジンマウントが劣化すると、エンジンの搭載位置が下がりハーネス類や補機類が引っ張られることで、断線などのトラブルに発展することもあります。
数百kgのエンジンを支えている重要なパーツですので、定期的にメンテナンスが必要な箇所です。
エンジンを持ち上げ、エンジンマウントを交換していきます。
取り外したエンジンマウントと新品のエンジンマウントの比較です。
新品のエンジンマウントと比べ取り外したエンジンマウントは劣化によりゴム部分が潰れ、低くなっていました。
エンジンマウント交換後、エンジンを着地させ、各部締め付けを行いエンジンマウント交換は完了です!
3、エアマスセンサー交換
アイドリングにバラつきがあり、エンジンの吹け上がりもボソボソとあまり調子が良さそうではありません。
点検の結果アイドリング不調の原因はエアマスセンサーの不良でしたので、エアマスセンサーの交換を行います。
エアマスセンサーはエンジンに吸入する空気量を測定するセンサーです。エアマスセンサーの不良はエンジンに吸入する空気量が正確に測定することができなくなる為、アイドリング不調などのエンジン不調の原因になります。
エアマスセンサーを取り外すと、エアマスセンサーに接続するスロットルボディはブローバイなどで汚れていました。
スロットルボディ内も普段はなかなか見ることができない部分ですので、しっかりクリーニングを行います。
スロットルボディのクリーニング後、エアマスセンサーを取り付けエアマスセンサー交換は完了です!
今回はエアマスセンサー、スロットルボディクリーニングに加えてスパークプラグやエアクリーナーなどを交換し、吸気系をリフレッシュしたことでアイドリングも安定し、エンジンも高回転域までしっかり吹け上がるようになりました!
4、リバースTレバー修理
リバースギアに入れるためのリバースTレバー。ドライブする時には必ずと言っていいほど操作するパーツですが、内部破損によりレバーがプラプラになっていましたので、リバースTレバーの修理を行います。
本来リバースTレバーはレバーを持ち上げながら操作しなければリバースギアに入ることはありませんが、レバー内部が破損していると持ち上げなくとも簡単にバックギアに入ってしまいます。
不意に手が触れた時など意図せずバックギアに入ってしまい、事故などに繋がる恐れがあります。
またレバーの内部破損ははギアポジションを正しく認識できない為、セーフティ機能が働きエンジンが始動できなくなるケースもありますのでしっかりメンテナンスを行う事が重要です。
しかし、リバースTレバーは新品交換するとパーツ代のみで20万円近くかかる為、コスト的にも簡単に交換できるものではありません。
そこでミラコラーレではレバーの状況を確認の上、可能な限り修理を行います。分解修理を行う事でメンテナンスコストを大幅に抑えることが可能です。(内部破損が激しい場合などは修理ができないケースもございます。)
レバー内のガイドを修復し、正常に動作できる様修正を行い、リバースTレバー修理は完了です!
5、Formula Dynamics カンビオECU
オーナー様より「走行時、何かツンのめる感じがしてギクシャクする」とのご相談を頂きましたので、Formula Dynamics カンビオECUをインストールさせて頂きました。
クーペ・グランスポルトををはじめ多くのマセラティに装着させて頂いているカンビオECU。
クアトロポルテにおいてもカンビオECUを装着することで、変速スピードとアクセルレスポンスが大幅に向上します。変速時のショックも少なくなり、滑らかかつリニアな変速フィーリングを味わうことができます!
また変速スピードが速くなり、半クラッチが短くなることからクラッチの寿命も伸ばすことができます。
商品の詳細はこちら → Formula Dynamics カンビオECU
カンビオECUはサブコンタイプのECUですので、万が一不具合などが発生した場合はすぐにノーマル状態に戻すことが可能です。もちろんテスター診断に影響はありませんのでご安心下さい。
車両のエンジンECUにカンビオECUを装着していきます。
まずはエンジンECUを取り外します。
エンジンECUハーネスにカンビオECUのハーネスを割り込ませていきます。
ハーネスの加工後、ハーネスをしっかり保護し、ECUを装着していきます。
エンジンECU、カンビオECUを車両に固定し、カンビオECUの取付けは完了です!
カンビオECUの装着後は「マッピング」を行います。 カンビオECUは「マッピング」を行わなければ本来の性能を発揮することができません。
しっかりと「マッピング」を行う事で、カンビオECUの本来の滑らかなかつリニアな変速行うことが可能です。
ミラコラーレではカンビオECUの取付けからマッピングまでしっかりと施工させて頂きます!
カンビオEUの取付けはミラコラーレにお任せ下さい!
6、ライトHIDバルブ交換、LED化施工
『ロービーム、フォグランプは明るくなりませんか?』とのご相談を頂きましたので、ライト各部のLED化、HIDバルブ交換をさせて頂きました。
?、ロービーム・ハイビームHIDバルブ交換
?、フォグランプHIDバルブ交換
?、フロントスモールライトLED化
?、バックランプLED化
?、ライセンスバルブLED化
以上の箇所のバルブ交換をさせて頂きました。
まずは交換前のヘッドライトをご覧ください。
今では多くのクルマにLEDライトが採用されたこともあり、電球色のライトは少し古臭さを感じてしまいます。
HIDバルブを交換していきます。
バルブ交換後のヘッドライトです。
ロービーム、フォグライト、のケルビン数を変更し、色味を合わせることで明るさなどの性能面はもちろんファッション性も高めることができます。スモールライトもLED化することでヘッドライト内全てのライトの色味を合わせることができます。
ケルビン数は高くし過ぎるとライトが青くなってしまい、雨や霧などが発生している場合は乱反射してしまうためかえって見づらくなってしまうこともあるので、注意が必要です。
今回は機能性を重視し、ロービームを6000k、フォグランプを6200kのHIDバルブを装着させて頂きました。
バックランプもLEDバルブを装着いたしました。
バックランプ明るいLEDバルブにすることで、夜の駐車時など周囲がしっかり確認出来るため安心です。
続いてライセンスバルブ(ナンバー灯)もLEDバルブに交換していきます。
ライセンスバルブをLEDバルブに交換すると、メータ−内のディスプレイに「球切れ警告」のエラーが表示されてしまうことがあります。
ミラコラーレではしっかりエラーキャンセル施工を行いますので、エラーが表示される心配はありません。
バルブ交換後、点灯テストを行いライトHIDバルブ交換、LED化施工は完了です!
カンビオポンプやエンジンマウントなど走行する上で重要な箇所から、快適にドライブする為のカンビオECUや各部ライトのバルブ交換まで隅々までしっかりメンテナンス、カスタマイズをさせて頂きました!
S様、この度は遠方よりご来店頂きありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたします。
メンテナンス、カスタマイズはもちろん、ボディリペアまでマセラティのことならミラコラーレにお任せ下さい!
株式会社ミラコラーレ
横浜市港南区港南中央通7−18
Tel:045-849-3031
mail:info@miracolare.co.jp
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