マセラティクアトロポルテクラッチ交換他
2012年05月24日
山梨県在中のT様。
クラッチがやばそうなんだけど、HPを見るとかなりの台数を施工している
みたいで安心して任せられそうなので宜しく!と入庫頂きました。
遠方からのご来店ありがとうございます。
今回の作業箇所は下記の通りです。
1,クラッチ交換
2,カンビオポンプ+カンビオホース交換
3,ミッションオイル交換
4,LED化
ポジション+ライセンス灯
5、エアコンフィルター交換
6,エクゼクティブGT用グリル換装
1,クラッチ交換
作業前にテスト走行を行った結果あまり滑ったような感覚は無いのですが、
テスター診断及び目視ではクラッチ残量が全く無い状態でした。
クラッチを下ろしてみると写真の通り・・・・・
摩耗が激しくスリットが無くなっています。
過去最高の摩耗度でした。
下の写真を見るとスリットが無いことが良く分かると思います。
では早速クラッチ交換の様子からご紹介します。
まずはマフラーを取り外します。
トランスアクスルとトルクチューブを切り離します。
トランスアクスルとトルクチューブを下ろします。
トルクチューブの中はこうなっています。
ここが悪いと振動の原因となるのですが、このお車も下に落ちてしまって
いました。参考までに交換する場合は3桁万円と非常に高価なパーツです。
左:クラッチ 右:フライホイール
左:使用済みクラッチ 右:新品クラッチ
比較するとその差は歴然です。
ここまで摩耗している割には、テストドライブでは滑った感じが
少なかったのですが、仮説として以下の事がプラスに作用して
いた可能性があります。
写真はパイロットベアリングですが、オイルでギトギトになって
いるのが分かりますか?
交換後のパイロットベアリング。
比較してみると、ベアリングのゴム部分が削れているのが分かると
思います。
この削れたゴムがフライホイールにも沢山付着していました。
もう一度クラッチディスクに戻ります。
写真では分かりにくいのですが、ディスク表面にパイロットベアリングの
ゴムカスが付着しコーティングされたようになっていました。
本来はすべすべしている部分がまるで、滑り止めコーティングされたように
なっていたのです。
指で表面をなぞっても全く動かない程です。
あくまでも仮説ですが、これにより滑ったような症状が薄くなって
いたと思われます。
今発進が出来ない程クラッチが滑っている車両が入庫していますので
バラした結果このディスクと比較して後日レポートします。
今回交換したクラッチ廻りのパーツ一式です。
左:フライホイール 右:クラッチコンプリート
ベルハウジングの中身を交換していきます。
ここの組み立て作業でクラッチミートの感覚が大きく変わる箇所です。
スラストベアリングもかなり劣化していました。
上手い具合に全体がやれていたことでバランスが取れていたのかも
しれません。
位置センサーマグネットを交換し、スラストベアリングを馴染ませます。
組み立て完了です。
カンビオポンプを交換します。カンビオホースも劣化していましたので
一緒に交換しています。
これから夏に向けてポンプトラブルが多発する季節です。
トラブル発生=不動になってしまいますので、5年以上交換をされていない
場合は、点検又は交換を行うことを強くお勧め致します。
ポンプのヘッド部分の変色度合いも状態の一つの指標です。
オリジナルのカンビオホース。
ノーマルより耐久性がアップしコストも抑えられます。
グラツーSのポンプホースも非常に高価です。型取りを行いますので
いらないホースでで結構ですのでお分け頂ければ幸いです。
真剣な眼差しで作業中の堀口。(お見合い写真に使えそうです^^)
横では岸が何かを加工中です。
ポンプホース交換完了です。
ミッションオイル交換
意外とされていないミッションオイル交換。
エンジンオイル2回に1回交換することを強くお勧め致します。
今回のお車もこの通り。交換作業を見られたお客様は皆さんビックリされます。
エアコンフィルター
左右で色が全く違うのが分かると思います。
夏に入る前に交換されては如何でしょうか?
LED化
スモールとポジションを交換しました。
この2箇所だけで大きく雰囲気が変わります。
LED化するだけで車が新しく見えます^^
エクゼクティブGT用グリル装着
以上で作業は完了です。
T様遠方からのご来店ありがとうございました!
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