マセラティスパイダーエンジン不調メンテナンス
2012年04月30日
千葉県在中のN様。
エンジンのレスポンスが悪く、何かボソボソしているのでエアフローを交換した
が改善されないので見てくれませんか？と入庫頂きましたのでご紹介致しま
す。
お車をお預かりしてエンジンをスタートすると確かにボソボソしておりアイドリン
グも不安定で、ブリッピングを行っても綺麗にエンジンが廻りません。
しかしながら車両側ではチェックエンジン等のエラーは、一切発生しておりません。そしてエアフローセンサーも交換済み。
テスター診断を行うとキャタ＝触媒のエラーが発生しています。
確かにエンジンを吹かすと何かが詰まっているような感じで片バンクが死んで
いるような感じがします。但し異音は一切ありません。
触媒の割れを疑いマフラーを取り外します。
左の正常な触媒に対して、右を見ると違いに気がつきませんか？
本来触媒があるところが空洞になっているのが分かると思います。
正常なキャタと並べると、割れている方はブラックホールとなっています。
中を覗き込むと・・・・・
割れた触媒が配管を詰まら塞いでいました。
元々スパイダーのフロントマフラーは潰れているのですが、ここに綺麗に
はまっていたのです。
何も無くても抜けが悪いマフラーが完全に塞がれた状態になってしまった為
エンジンが吹けなくて当然の結果です。
私達もここまで綺麗にはまってしまったのは初めて見ました。
こちらが正常な触媒です。
割れた触媒は修復不可能ですので、フロントマフラーを交換するしかありま
せん。純正品の価格は目玉が飛び出すほどの金額になるので、性能が良くな
り価格も純正の半分以下のBERTOCCHIフロントマフラーと交換します。
尚このマフラーはガス検を取得していますので、車検対応品となっております。
こちらが純正のフロントマフラー。
クーペ、スパイダー系全ての車が同じ仕様です。
レース用のトロフェオもフロントマフラーは潰れています。
この潰れを改善するだけでエンジンレスポンスが格段に良くなります。
装着して作業は完了です。
エラーの発生も無くなり、エンジンレスポンスも改善されました。
N様この度は入庫ありがとうございました。
又何かございましたら何なりとお申し付けください。
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