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社名 株式会社ミラコラーレ
郵便番号 〒233-0004
住所 神奈川県横浜市港南区港南中央通7-18
営業時間 10:00~19:00
定休日 火曜日、水曜日
電話番号 045-849-3031
FAX番号 045-840-4334
メール info@miracolare.co.jp

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記事詳細

マセラティクアトロポルテクラッチ交換他メンテナンス

2012年03月12日

マセラティクアトロポルテメンテナンス

岡山から入庫頂きましたE様。遠方からありがとうございました。
お電話でメンテナンスに関する打ち合わせの結果、陸送で入庫頂いたのです
が、車両が到着したときは・・・・・・不動の状態でした。

不動となった原因及びメンテナンス、カスタマイズのレポートをご紹介致しま
す。



このクアトロポルテはまだ購入されたばかりですが、メンテナンス履歴が殆ど
無いため、リフレッシュ+リセットを行うことで完調な状態にと希望を頂き、
法定12ヶ月点検の結果をベースにメンテナンスさせて頂きました。

1,作業内容
 (1)メンテナンス
    ・12ヶ月点検
    ・クラッチ交換
    ・カンビオポンプ、カンビオホース交換
    ・エンジン、ミッション、ブレーキ、パワステフルード交換
    ・冷却水交換
    ・バッテリー交換
    ・エアコンフィルター、エアークリーナー交換
    ・エンジンオイル漏れ修理
    ・ラジエーターホース交換
    ・足回りガタ修理
    ・フロントブレーキローター、パット交換 
    ・エンジンマウント交換
    ・トランク開閉不良修理
    ・アンダーカバー修理
    ・4輪アライメント
    ・プラグ交換
 (2)カスタマイズ
    ・カンビオECU
    ・DMS ECUチューン
    ・バックカメラ装着(純正ナビへの割り込み)



1,ギアが入らない 

  車両到着時陸送のドライバーの方から、予想外の言葉が。
 不動車なので下ろすの手伝ってくれませんか?と・・・・・・・

  不動車とは聞いていなかったので、E様に確認すると積載車に積む直前に
  不動になってしまったとの事。
  動く状態にしないと先に進めないので早速故障診断を開始。

 症状
  (1)エンジンは正常に始動することを確認
  (2)ギアを1速、又はバックに入れようとするがギアが入らない。
  (3)カンビオポンプの動作は確認
  (4)ギアを入れると一瞬入りそうな気配をするが、尺取り虫のような
    動きをするだけでギアが入らない。

 クラッチのスプリング折れを疑い、リフトアップして確認するが、不良箇所は
 見あたらず、テスターでもトラブルに起因する履歴はありませんでした。

 過去の症例と照らし合わせた結果スプリングの不良であることは間違い
 無いと判断しクラッチをバラシてしていきます。



マフラー、トランスアクスルをおろしていきます。



トルクチューブを下ろすとクラッチ廻りが格納されているベルハウジングが
見えてきます。




ベルハウジングを外すとクラッチが顔を出します。

当社のHPをご覧頂いている方であれば、下の写真から異常箇所を見つける
事が出来る方もいらっしゃると思います。じっくりと左側の写真をご覧ください。



上の写真で分からなかった方は、下の写真よ〜く見てください。
異常箇所も分かると思います。
たったこれだけでクラッチが切れなくなるの?と思われるかもしれません。

ヒントは微妙なズレです^^



更に横から見るとスプリングの間隔がおかしな所があるのが分かりますか?



スプリングの間隔が狭い部分の根本をじっくり見てください。



スプリングが折れているのが分かりますか?




故障箇所を青丸で印を付けると良く分かると思います。
この折れが原因でクラッチが切れなくなっていました。



取り外したクラッチのディスク面を確認すると、こちらもかなり摩耗していま
した。今回はディスクよりも先にスプリングがダメになってしまったのですが、
今回のトラブルと勘違いしやすいのはカンビオポンプの故障です。
ポンプの故障診断は比較的簡単に行えます。
一番簡単な診断方法はドアを開けた瞬間に、高周波の「ウイーン」という音が
していればポンプではありません。

今回のトラブルはハード的なトラブルの為、テスターでエラー出力されません。
故障探求は現車でフィーリングと動きを元に過去の症例と照らし合わせて行っ
ていきます。





フライホイール

こちらもかなり焼きが入っています。



パイロットベアリング

中央部分がパイロットベアリング。
発進時に「フォーン」と異音を出すパーツです。



交換したパーツ一式。
最近クラッチを交換したばかりなのに、カンビオエラーが出る等のトラブルを
訴える車両の入庫が非常に増えています。
記録簿を拝見するとクラッチディスクしか交換していないケースが多いのです
が、全てのパーツを交換しても、一つだけ交換して工賃は変わらないため、
交換後のシャッキリ感と無用なトラブルを回避するためにも写真のパーツは
同時に交換することを強くお勧めします。
カンビオ廻りトラブル発生車両の記録簿を紐解くとクラッチセンサー、フライホ
イールが交換されていないケースが殆どです。



パイロットベアリング



フライホイール

左:交換前 右:交換後



クラッチ

左:交換前 右:交換後



ベルハウジング内部

先日クラッチを交換されたお客様が、全作業を見学されていかれれた時、
一番驚かれていたのが「パーツを組み込むだけではないのでですね!」と
いう作業箇所です。
勿論ただ組み込むだけでも作業を終えることは出来ますが、交換後のシャッ
キリ感、スムース感はどれだけ丁寧に組み込むかと蓄積されたノウハウが物
をいう部分です。
そのまま組み込むと負荷が掛かる場面で発進、バックでエンストするケースの
事例も沢山ありますので注意が必要な箇所です。



F1センサーを感知するための磁石です。
過去にご紹介したことが無かった箇所なのでスポットを当ててみます




センサー交換時に中身の磁石を新品交換しています。



永久磁石なので基本的には交換は必要ない部分ですが、F1センサーと
セットで出荷されるため必ず交換しています。



スラストベアリング等を組込みベルハウジングを装着します。




カンビオポンプ+ホース



クアトロポルテはトランスアクスルを下ろしてクラッチ交換を行うためカンビオ
ポンプも外した状態で取り付けます。写真はカンビオオイルを抜いているとこ
ろです。



左:新品ポンプ 右:交換前
色からもかなり劣化していることが分かると思います。



交換後のカンビオポンプ。



カンビオポンプ交換後組み上げ、エンジン始動にて無事ミッションが入ることを確認しギアが入らない
トラブルは一見落着です。

車両が無事動くようになった為テスト走行を兼ねながら実走で不良箇所を
洗い出していきます。

テスト走行で気になった箇所

1,車両本体の振動が大きい
2,足回りからコトコト音がする。
3,直進安定性が悪い(アライメントリセッティング)
発生原因を追及していくと、車両の振動はエンジンマウントの劣化によるもの、足回りの異音はフロントロアブッシュの摩耗によるものであることから
各々パーツ交換しました。



エンジンマウント交換
 アイドリング及び走行中に大きな振動が発生し、エンジンルームから異音
 が発生してました。

 車両の振動はいくつかの要因が考えられます。
代表的な項目としてトルクチューブの不良が上げられますが、トルクチューブ
の場合エンジン回転に呼応して振動が発生したり、特定の回転域でのみ発生
する傾向にあります。
エンジンマウントの劣化による振動は決められた確認作業を行えばで一発で
分かります。
今回もその確認作業で振動がピタリと止まったので断定して交換しています。

写真は交換前のエンジンマウント。
これだけ見てもどこが悪いのか分かりにくいですが、最後まで読んで頂いた後
見直してみてください。




作業の様子をご覧ください。

エンジンマウントの交換はエンジンを持ち上げ、メンバーを半分下ろして
交換します。
かなり力がいる作業のため二人で施工しますが、写真からも堀口の力の
入り具合が分かると思います。



マウントが見えてきました。これが左右計2ヶあります。







取り外したエンジンマウントをご覧ください。
これだけ見るとどこが悪いのか分からないと思います。



新品のエンジンマウントです。高さが全く違うと思いませんか?



更に分かりやすく新旧を並べて撮影すると。その差は歴然です。



本来あるブッシュ部分が劣化により潰れてしまい、エンジン本体と車体が
接触してしまうことで振動と異音が出てしまうのです。



更に外したマウントを見てみると、写真のように亀裂が発生していました。
このまま放置していたら、完全にマウントは切れてしまう所でした。
切れてしまってもエンジンが落ちることはありませんが、大きな振動が発生す
るだけでなく、エンジン位置が下がることで各種ハーネスにテンションが掛か
り、最悪断線などで2次災害が起きてしまいます。





装着の様子です。
パワー全開で作業中^^



エンジンマウント交換にて振動と異音は無事改善されました。


足回りガタ修理

テスト走行中に段差をこえると「コトコト」と異音が聞こえてきます。
同時にハンドルにも「コンコン」と振動が伝わってきます。

ガタが出ている車では、速度を出さなくてもガソリンスタンド、コンビニに入る
ような段差に速度3kmくらいで入っても異音と振動は分かりますので是非一
度確認してみてください。
リフトに上げ確認すると、フロントのロアブッシュにガタがあることが確認出来
たのでパーツ交換させて頂きました。

写真の青丸部分のブッシュが劣化しています。



本来中央になければいけない箇所がブッシュが潰れたことで寄ってしまって
いるのが分かると思います。



ブッシュを交換します。



取り外したブッシュ



写真左: 左:新品 右:交換前
写真右:交換したパーツ一式 



パーツ交換にて異音とガタは改善されました。


エンジンオイル漏れ

タペットカバーからのオイル漏れが酷かった為、ガスケットを交換しています。



タペットカバーからのオイル漏れは位置的に触媒に掛かってしまうケースが
多く、車両火災の原因にもなるため早期の交換をお勧め致します。



お客様に最近良く言われるのが、タペットカバーからのオイル漏れ修理で
ヘッドカバーがピカピカになるんですよねと喜ばれる方が・・・・・・

又この部分だけを綺麗にして欲しいとの要望を受けます。
外さないとここまで綺麗には出来ないのでとご説明するのですが。。。。。。。。
たまに早く漏れないかなと言われる方もいらっしゃいますが・・・・・・・
漏れていないのは良いことですので怖いことは言わないでください^^

清掃だけの為に外すのはもったいないのでお断りしております^^



清掃後のヘッドカバー

新車時の輝きに戻ります。


距離を走っている車では黒い部分が剥げて修復不可能なケースもあります。
その際は交換となりますが、見た目だけで機能的には問題無いパーツです。



ヘッドカバーを外した状態



ヘッドカバーを装着して完了です。



タペットガスケット交換時にプラグを交換すると、工賃が掛からないため
同時交換をお勧め致します。
イリジウムプラグにするだけでエンジンの吹けも良くなります。





フロントブレーキディスク+パット交換

フロント側のブレーキパット及びローターがかなり摩耗していたため交換致
しました。
クアトロポルテは車重もあるので特にフロント側に負荷が掛かる傾向に
あります。



交換したパーツ




ブレーキパットの摩耗状況は横から覗き込めば分かりますが、ローターの
摩耗は下記写真を参考にしていただきハウジングとローター面の段差が
大きくなってきたら交換時期です。
左の新品と比較すると右側はかなり段差があるのが分かると思います。





ラジエータホース交換

過去に何回かホースが破裂した車両が発生しており点検時に注意深く見て
いるのですが、今回のケースではホースが膨れていたため交換させて頂い
ております。

写真中央部分が膨らんでいるのが分かると思います。
ここが破裂して裂けてしまうと冷却水が一気に漏れオーバーヒートしてしまう
要注意箇所です。
ホースだけでなくジョイント部にクラックが入り水漏れが発生したケースも
あります。



写真上 新品




ポーレンフィルター(エアコン花粉フィルター)


写真 左:交換前 右:新品



新品と比較すると明らかに色が違うのが分かると思います。






アンダーカバー割れ

ヒットしたときに割れてしまうことが多いパーツです。
簡単な割れくらいであれば交換の必要ありませんが、今回のように取付部分
が千切れていると走行中に飛んでしまう可能性があるため交換をお勧めして
います。






新品に交換して作業完了です。





レザー修復

助手席のピラー下部の切れ修復依頼を受けました。
車に乗り込む際に視界に入る所部分の為、一度気にると我慢出来なくなって
しまう部分です。
パーツ交換での修復も可能ですが、コスト及びパーツ取り寄せに時間が掛か
るため今回は修復にて対応させて頂きました。



修正後はご覧の通り綺麗に修復出来ました。




メンテナンスはこれで完了です。



カスタマイズ

カンビオECU

変速速度を速く滑らかにするECUです。
本当に乗りやすい車になるだけでなく、クラッチの寿命も延びるお勧め
アイテムです。




サブコンタイプですのでメインのECUに割り込ませます。



インストールはメインハーネスを切断し装着します。



半田でキチンと取付カバーをして完了です。




DMS ECUチューン


ECUチューンを施工することで395hp→438hpと+43hpアップします。
中低速域ではトルクアップにより乗りやすく、全開にするとレッドゾーンまで
一気に到達します。ノーマルのクアトロポルテは5000rpmを超えるとレッドゾ
ーンまでエンジンは廻りますが、加速感とトルクが薄れただエンジンが廻って
いるだけの状態になります。
ECUチューン後はレブリミットまでトルクフルな加速を行うようになります。
(DMSはECUを書き換えます。ノーマルデータは当社で保管しておりますので、ノーマルに戻すことが可能です)






これで今回の作業は全て完了です。
E様遠方からのご来店ありがとうございました。
次回は車高調とスタビの装着でのご来店お待ちしております。












遠方からのお引き取りお疲れ様でした。
色々と楽しいお話しお伺いさせて頂き有意義な時間を過ごすことが
出来ました。本当にありがとうございました!今後も宜しくお願い致します。



マセラティクアトロポルテのメンテナンス、カスタマイズに関するお問い
合わせは株式会社ミラコラーレまで

Tel:045−849−3031
mail:info@miracolare.co.jp





 
 







 







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