20万kmチャレンジ号!車検+クラッチ メンテナンスレポート!
2021年05月10日
20万kmチャレンジ号!車検+クラッチ メンテナンスレポート!
マセラティ祭りなどのサーキットイベントやツーリングインベントはもちろん、カスタマイズパーツご紹介時の試乗会などなどミラコラーレのデモカーとして現役のQuattroporte 20万kmチャレンジ号。
ご来店頂きましたお客様からも「20万km号は快調ですか?」、「いま走行距離は?」、「あと目標までどれくらい?」と皆様まるでご自身の愛車の様に気にかけて頂いております。
サーキットでの全開走行をこなすなど走行距離19万kmを到達してもエンジンをはじめ絶好調な20万kmチャレンジ号でしたが、実はここ最近重大なトラブルを抱えておりました。
ステアリングラックからのガタつきや足回りのブッシュ類など走行距離からくる足回りパーツの劣化に加え、最終的にはクラッチのツメ折れとかなりのメンテナンスが必要な状態となっておりました。
大手術に近いかなり大掛かりのメンテナンスが必要な状態ではありましたが、20万km達成まであと一息!まで来ておりますので目標達成に向けてメンテナンスから車検取得まで一気に作業を行いましたのでご紹介致します。
〜主なメンテナンス内容〜
・ステアリングラックAssy交換
・スタビライザーブッシュ・リンクロッド交換
・クラッチ交換一式
その他、油脂類交換や消耗品交換などリフレッシュを行い車検整備を致しました!
それではメンテナンスの様子をご覧ください。
◎ステアリングラック交換
ステアリングラック本体にガタが発生していたためラック本体の交換を行います。
左右のフロントナックルからステアリングロッドを切り離します。
今回はこのロッドとステアリングBOXの接合部に大きなガタツキがある状態でした。
エアクリーナーBOXをはじめ補器類を取り外すとステアリングラック本体が見えてきました。
パワーステアリングポンプなど周辺機器を取り外していきます。
ステアリングラックが車両から外れました。
実に17年間、19万kmに渡り長い間頑張ったことがパーツの汚れなど外観からも良く分かります。
ステアリングラックブーツも破れ、中のグリスが出てきてしまっていました。
ステアリングラックブーツは重要保安部品の1つですので破損などがあると車検にも通らない重要の箇所です。
ブーツもステアリングラックに合わせて新品に交換致しました。
パーツ交換後、4輪アライメント調整を行いステアリングラック交換は完了です!
◎スタビライザーブッシュ・リンクロッド交換
スタビライザーブッシュもボロボロに崩れていた為交換を行いました。
近年スタビライザーブッシュやリンクロッド、サスペンションハイパーブロックなど足回りのブッシュ類を中心に経年劣化により崩れてしまうケースが増えてきております。
ブッシュ類が劣化すると走行時のガタつきや悪路や段差を乗り越えた際の異音に繋がります。
ブッシュ類を交換すると走りが劇的に変化しますので特に走行距離が増えてきている車両には特におすすめメンテナンスです。
ボディとスタビライザーを接続するスタビライザーリンクロッドも交換致しました。
スタビライザーリンクロッドは各接合部にガタツキが発生していました。
リンクロッドも劣化が進むと段差や悪路を走行した際の異音や、足回りのガタつきにつながります。
今回前後とも交換し、リフレッシュ致しました!
◎クラッチ交換
エンジンをかけギアを入れようとすると、「ガツン… ガツン…」。ギアが入りません。
何度かパドルを操作すると、クルマも何とかギアを入れようとミッションから作動音がしますが、、全くギアが入らずクルマを動かすことができません…。
グランスポルトやクアトロポルテのDuo Selectでこのトラブルを経験された方や、いつもHPをご覧頂いている方の中にはこの症状にピンときている方もいるのではないでしょうか。
このギアが入らず不動になってしまう現象、、原因はクラッチのスプリング折れでした。(私共は通称:クラッチのツメ折れと呼んでいます。)
実際に爪折れを起こしたクラッチをご覧ください。
この画像を見て、どこがおかしいかお分かりになる方は流石です^^
クラッチのスプリングが2箇所(通称:クラッチの爪と呼んでいます)他のスプリングと比べ高さが異なっているのがお分かりいただけると思います。
このクラッチのツメが折れてしまう事でうまくクラッチの断続ができず、ギア操作や発進ができなくなってしまいます。
クラッチのツメ折れが発生した場合はクラッチ交換が必要となります。
弊社ではクラッチ交換の際、クラッチ板だけでなくフライホイールやスラストベアリング、クラッチセンサーなど付随するパーツの交換をお勧めしております。
クラッチ周りをリフレッシュすることで安心かつスムーズにドライブを行う事ができます。
それでは作業の様子をご覧ください。
クラッチ交換を行うにはマフラー、トランスミッション、トルクチューブ、ベルハウジングと様々なパーツを取り外さなければなりません。
車両後方から順番に補器類を取り外します。
パーツが外れベルハウジングを外すといよいよクラッチが姿を現します。
クラッチ交換の場合このクラッチまでアクセスするまでに非常に時間がかかります。
クラッチ本体を交換していきます。
写真左側が今まで装着されていたクラッチ、写真右側が新品クラッチです。
クラッチの他、各パーツの交換後トランスミッションやマフラーなど取り外したパーツを再度車両に取り付けていきます。
トランスミッションなど通常車両から取り外されることの少ない部分はより入念にチェックを行います。
全てが組み上がり、仕上げにクラッチのオイルラインのエア抜き、テスターリセットを行います。
弊社ではクラッチ交換作業だけでなく、テスターリセットやPIS調整(クラッチミートポイントの調整)までしっかり施工させて頂きますので、マセラティのクラッチ交換はお任せ下さい!
全ての整備完了後、無事車検も取得致しました!
◎2021年5月8日現在の走行距離走行距離:193,201 km
◎20万kmチャレンジ開始時の走行距離 174,567km
◎チャレンジ開始からの走行距離 18,634km
☆20万kmまで残り6,799km!!
元気を取り戻した20万kmチャレンジ号!まだまだ頑張ります!
「20万kmチャレンジ号」の様に2004年式クアトロポルテ Duo Selectもきちんとメンテナンスを行えば長く乗ることができます。
メンテナンス、カスタマイズはもちろんボディリペアまで、マセラティの事なら何でもミラコラーレにお任せ下さい!
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