マセラティクーペクラッチ交換&ECUチューン他etc
2021年03月18日
マセラティクーペクラッチ交換&ECUチューン他etc
2018年11月に24,000kmで販売させて頂いた後期型クーペカンビオコルサ。
今回の入庫時の走行距離が41,459kmと購入から17,459km走行頂きました。
テスター診断の結果クラッチ残量が30%と数値上ではもう少し後の交換でも大丈夫でしたが、テスト走行にてクラッチのつながりがイマイチと言うこともありお客様と相談の結果交換させて頂いております。クラッチ以外にもその他メンテナンス、カスタマイズをさせて頂きましたのでご紹介致します。
今回はお客様から詳細なレポートを頂戴致しましたので、原文のままご紹介させて頂きます。いつも静岡からのご来店ありがとうございます。
「クラッチ交換の感想」
さて、ついに来てしまったクラッチ交換。
と言いつつ実はまだクラッチ残量30%以上で、滑りもそれほどなく、出だしの半クラが長くなってきたなあという感じの状態でした。殆どの人はまだ交換しないタイミングかと思いますが、結論から言うと30%でも交換して大正解でした。
というのも、クラッチ交換したクーペはまるで別の車です。
シフトスピードは断然早くなり、何よりも車のレスポンスとトラクションが違います。
ずっと乗っていたので気づきませんでしたが、相当なパワーがクラッチの消耗と共にロスしていたようです。車全体も動きがパリッとして、アクセルとタイヤが繋がったようなダイレクトさを感じます。
ちなみにクラッチ残量70%で購入した自分のクーペ、17,000km乗って残量30%ですので、計算上クラッチ消耗10%あたり4,000km以上走ったことになります。
なので今後30,000kmくらいはクラッチ交換の心配なく乗れそうです。
地方都市ですが街乗りしていますので、意外と持つぞ!という感想です。
これもカンビオECUのおかげだと思います。
「ベルトッキ エンジンECUチューンの感想」
クラッチ交換に合わせてエンジンECUをお願いしましたが、これが驚きの効果でした。
もともと自分のクーペはシフトECUが入っており、シフトチェンジには不満ありませんでした。
ですが去年サーキット走行をしたときに、アクセル全開で踏み込んだときの息切れ感が気になっていました。
今回エンジンECUを施行した自分のクーペに乗ってみてびっくり。
街乗りでは圧倒的にトルクアップしたおかげで無駄に回転を上げる必要がなく、むしろ非常に乗りやすくなりました。今まで4千回転くらいまで伸ばしてから2速に入れていたのが、2〜3千回転で自然にシフトアップする感じになりました。低速トルクUPは本当だった、というか想像以上でした。
そして気になる全開の加速は…...ちょっと驚愕です。
今までは息切れ気味だった高回転が、怖いほど加速していきます。
レスポンスも半端じゃなく、あっというまにレブリミットまで回るので、今まで感じたことのない緊張感。10%そこそこの馬力アップとは思えないほど車が早くなりました。
V12フェラーリも所有しているので感じるのですが、エンジンECUを入れたマセラティクーペ系は、ある意味フェラーリに負けない楽しさです。
暴力的な加速と官能的なフィーリングが、あのコンパクトで優雅なデザインで楽しめるのはこの時代のマセラティだけ。逆にエンジンECUとベルトッキフロントマフラーを入れたクーペ系に乗っていたら、V8フェラーリをあえて買う必要もないと思います。笑
もう一つ予想外の効果で驚いたのが、音の変化。
もともと自分のクーペはかなりいい音で気に入っていたのですが、エンジンECUチューンで明らかにサウンドがグレードアップしました。
3〜4千回転から高音の共鳴音が混じり、ものすごく色気のある音に。ときよりあまりに美しい高音が響くので、笑ってしまいます。
真面目な話、このエンジンECUチューンのおかげで、先日試乗して買おうか悩んでいたフェラーリ F430への関心が薄れました…笑
せっかくフェラーリエンジンのマセラティを持っているなら、エンジンECUを入れないと損だと思います。
値段も昔よりも随分お手頃ですので、とてもおすすめです。
それにしても、車全体が生き返ったような感じがしています。
ミラコラーレさん、今回も素晴らしい整備をありがとうございました! 」
O様詳細なレポートありがとうございました!今後も宜しくお願い致します。
1,作業内容
(1)法定12ヶ月点検
(2)各種油脂類交換
エンジン、ミッション、パワステ、ブレーキ、トランスミッション
(3)消耗品関連
エアクリーナー、ポーレンフィルター、ステアリングラックブーツ、ワイパーブレード
(4)不具合箇所
ウインカーリレー(ハザード点灯せず)、ワイパーモーター
(5)クラッチ廻り
クラッチ関連パーツ一式、RPMセンサー、オイルプレッシャーセンサー、RPM、オイルプレッシャー両センサーはパーツ自体の単価は高くないですが、クラッチ交換作業とほぼ同じ作業工程の為、クラッチ交換と同時交換をお勧めしております。RPMセンサー不良でエンジンが掛からなくなったり、オイルプレッシャーセンサーで油圧のエラーが出たりと嫌な症状につながる重要な箇所です。
取り外したクラッチとフライホイール
(5)カンビオポンプ廻り
カンビオポンプ、カンビオホース、カンビオユニットホース(オリジナル)
年式からホース関連が劣化により裂けてしまい不動になるケースが増えているので、
交換履歴が無い方は点検する事をお勧め致します。
☆写真からもホースがひび割れているのが分かると思います。
カンビオポンプ廻りはホースの劣化によりオイルが滲んでいる状況でした。
カンビオポンプ
5年に1回交換する事をお勧めしています。
ドアロック解除、ドアOPENにて「ウイーン」という作動音が聞こえてくると思います。
この音の勢いが無くなってきたら、交換タイミングです。
ポンプロックすると不動になりますので、定期的に交換する事をお勧めしております。
(6)エンジンマウント
下の写真を見て頂くと、左側は完全に劣化し潰れゴムが無くなってしまっています。
クアトロポルテではここまでエンジンマウントが劣化すると、強烈な振動と異音ですぐに分かるのですが、クーペ系はクアトロポルテのような異音や振動を感じにくい車です。
弊社では車検や点検時は当然ですが、オイル交換でもお車全体を簡易点検させて頂いております。この簡易点検が重要で大きな故障になる前に、メンテナンスをする事でランニングコストを抑え安心してお乗りになることが出来ます。
(7)ECUチューニング
BERTOCCHI ECUチューニングになってから、販売価格を大きく下げリーズナブルになった事もあり特に宣伝もしておりませんが、口コミで良さが広がり週に3台は施工させて頂いております。
O様のインプレにも書かれています通り、市街地では乗りやすく、燃費が良くなる傾向にあります。ひとたびアクセルを全開にするとそのパワー感に間違いなく痺れると思います。
ノーマルでは5000rpmを超えるとただ回っているだけのかったるいエンジンが、ECUチューン後シートバックに張り付くような加速がレッドゾーンまで続きます。本来持っているエンジンのポテンシャルを是非感じ取ってみてください。
最近増えている他社でマセラティを買ったばかりだけど、長く安心して乗りたいので見てくれませんか?車をこんな風にカスタマイズしたい!等々どんな事でもご相談ください。一度車の状態をリセットしてあげることで、飛躍的に故障が減り安心して車に乗れるようになります!
マセラティのメンテナンスとカスタマイズはミラコラーレにお任せください!
株式会社ミラコラーレ
〒233-0004 横浜市港南区港南中央通7−18
TEL:045-849-3031