マセラティクアトロポルテDuoクラッチ交換
2015年11月22日
神戸から入庫頂きましたT様。遠方からの入庫心からお礼申し上
げます。クライスジークのマフラー交換とクラッチ交換を同時
にさせて頂きましたのでご紹介致します。
クラッチ交換
交換したパーツ一式です。
左上段から
ポンプフューズ/クラッチコンプリート/パイロットベアリング/
フライホイールワッシャー/
下段
ポンプリレー/フライホイール/クラッチセンサー/スラストベア
リング/カンビオポンプとなっております。
マフラー、トルクチューブ等を全て下ろしベルハウジングを取
り外すとクラッチコンプリートが顔を出します。
三角形が沢山並んでいますが、これがクラッチのスプリングに
なります。中心部に跡がありますがこれはスラストベアリング
で押された跡です。
このスプリングが折れてしまうとギアが入らなくなったり、ク
ラッチが切れなくなったりして不動になってしまう箇所です。
フライホイールを取り外すと、パイロットベアリングが見えて
きます。発進時の「クオーン」と異音の原因はこのパイロット
ベアリングから発生しています。
新車時からだけで無く、新品パーツに交換した直後でも異音が
発生する事が多くあるので、当社ではパイロットベアリングを
しっかり検品し異音が出ない物を選んで装着させて頂いており
ます。検品は見ても分らないので、手で廻した時のベアリング
の感触で判断しておりますが、かなり歩留まりが悪い為1/3近くが使えませんが、交換直後から異音がしていたら私達も納得で
きないので、一つ一つ確認作業を確実に行っております。
カンビオポンプ(F1ポンプ)
当社HPをご覧頂いている方達には機能と動作音をしっかり覚え
て頂き、トラブル発生時の確認作業が容易に行えるようになり
助かっております^^再確認の為改めて説明致します。
カンビオポンプはクラッチ作動時のオイルを圧送するポンプです。
このポンプが壊れると、クラッチが切れなくなり不動になります。
最悪ギアが噛み込んだままで、ニュートラルに入らなくなり、
押すことも出来なくなります。
いきなり壊れる事もありますが、一般的には走行中にいくつか
の症状が発生してから不動になることが多いです。
代表的な症状は走行中にギア抜けを起す。
突然ニュートラルに戻ります。あれれと思いパドルシフトでギ
アを入れると復活します。それを何回か繰り返しているうちに
ギアが入らなくなりますので、Nに入れて安全な場所に待避して
ください。
上記の様な症状でギアが入らなくなった時は、外に出て以下の
事を試してください。
(1)ドアをリモコンキーでロックし少し時間をおく。
(2)ドアロックを解除する。
(3)解除と同時に高周波のポンプ作動音「ウイーン」という
音が聞えるか確認する。
アロックで無くドアの開閉でも同様の事が確認出来ます。
「ウイーン」と
音がする →ポンプ以外の故障です。
音がしない→ポンプの故障でほぼ間違い無いです。
その他見る箇所として、ポンプヒューズ、ポンプリレーを確認
してください。ポンプロックによりヒューズ断となっている
ケースも多くあります。
くらいすジークマフラー装着
切替バルブ付マフラーになります。
以上で今回の作業は完了です。
T様遠方からのご来店ありがとうございました。
今後も宜しくお願い致します。
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