NewマセラティギブリS ４WDマフラー交換
2014年06月12日
お車納車前からマフラーの相談を頂き,納車と同事に車を預かり製作に
入らせて頂きました。T様ありがとうございました！
開発コンセプトを絡めながらご説明致します。
マセラティの純正マフラーはリアエンド部分はかなり良く出来ている
ため当社では,クーペ４２００からリアはノーマルのまま
フロント＋センターを交換するカスタマイズを推奨してきました。
ギブリに関しても車両を見た結果、リアピースの出来が良いため、
フロントセンターを変更するだけで、性能、音質、音量共に最初の
カスタマイズとしては充分と判断し、
Stage１センターマフラーの製作を行う事は望ましいとの結論に
達しました。では開発の様子をご覧ください。
BERTOCCHIマフラーのサウンドはこちらをご覧ください。
→ここをクリック←
製品はこちらをご覧ください
→ここをクリック←
ギブリはマフラーを大きく分けると３分割する事が出来ます。
（１）フロントマフラー
タービン出口から接続されている箇所です。
ターボ車と云うこともあり、フロント部分の触媒をメタルキャタに
交換するだけでパワー、サウンドも大きく変わる箇所です。
（２）センターマフラー
マフラーの構造を見ると様々な妄想を駆り立てる作りになっており
ます。ｘの部分だけでは、コモリ音とゲロゲロ音が抑えきれなかっ
た為に、真ん中に一本バイパスラインが入っているのではないかと
か想像しながら見るのも楽しいもんです。
（３）リアマフラー
バルブが開いた状態は直管に近い状態です。ノーマルでもかなりの音
量です。メーカー出荷時はエンジンを回さないとバルブが開かない為
市街地では殆どバルブＣＬＯＳＥの状態で走行する形になってしまい
ます。リレーをかませる事で、バルブの開閉を任意に行えるようにす
ると純正でこの音量かと驚くほどです。
純正の状態で構造とサウンドを確認しながら方向性を決めていきます。
（１）バルブＯＰＥＮ時の音量は充分ある。
（２）センター部分の配管長がかなり長い。
（３）センター部分に取って付けたような仕様変更がある。
（４）音量は大きいが音質が揃っていない為、ゲロゲロと汚い音がする。
以上から以下の行程で開発を進めることになりました。
fase１：センターマフラー
fase2：フロントマフラー
fase３：リアマフラー
リアマフラーはLARNINIの物を使用する事を前提にしております。
fase１ではセンターマフラー部分を製作することで、音質を揃えゲロゲ
ロ音を軽減させながら音量の変化を確認する事に決定致しました^^
ノーマルマフラーをご覧ください。
過去のセンターマフラーと異なり、かなりパイプ系が長いことが分かる
と思います。
実際の長さは約１５０ｃｍ程度とかなり長いため、製作するにあたりか
なり自由度があります。
写真の下の方を見て頂くと、当社でも過去行ってきたXにて整流し音を
整えるようになっております。その上のタイコで音量を抑えています。
タイコの上をご覧ください。
下の写真がアップしたものです。
あくまでも予想ですが、排気音がゲロゲロしてしまうため、タイコの上
でバイパスラインを作り干渉させゲロゲロ音、コモリ音を軽減している
と思われます。
この仕様はLARNINIのグランスポルト用センターマフラーでも同じ事を
しております。
下の写真をご覧ください・
こちらは2wdの純正センターマフラーです。
形状が違うのが分かりますか？タイコ上のバイパスラインが2wdはあり
ません。
理由は・・・・・・分かりません^^
2wdで又ご説明致しますが、形状も微妙に異なりステイの位置も違うた
め同じマフラーを装着することが出来ません。
流石マセラティです^^
クーペグランスポルト系、クアトロポルトでも年式により形状が異なり
その都度対応してきましたが、今回は発売と同時に２種類です（笑）
きっと先日発売開始された廉価版も違うと思われます。。。
当社では全て対応すべく型どりを行いますのでご安心ください。
BERTOCCHI センターマフラー
写真からも大きさが分かると思われます。
装着後のセンターマフラー
今回の開発のコンセプトは純正マフラーの分析と考察でも記載しました
が、ゲロゲロ音とコモリ音を消すために、左右バンクの干渉範囲を可能
な限り広げることで同調を取る仕様にしています。
完成後音量、音質を確認した結果
新車で買われたオーナー様であれば充分満足頂ける音量であると判断し
今回は、fase１はセンターマフラーだけでOKとの結論になりました。
更に音量、音質そしてパワーアップを行うためにこれからも継続的に開
発は進めていきます。
現時点で装着頂いたお客様からはセンターだけで音量も充分。
音質に関してもかなり変わって綺麗な音になったと高評価を頂いており
ます。
バルブcloseでエンジンをスタートすれば、ノーマルとほぼ変わらない
音量でスタート出来ます。
走行中の音量も静かですのでご安心ください^^
T様この度はありがとうございました。
お陰様で良いマフラーが出来ました。
アルミホイールももう少しで完成致しますので又ご案内させて頂きま
す。今後も宜しくお願い致します。
Newギブリに関するお問い合わせはミラコラーレまでご連絡ください。
TEL：０４５−８４９−３０３１
mail：info@miracolare.co.jp