マセラティクアトロポルテスポーツGT クラッチ交換+カスタマイズ
2014年04月17日
九州から自走でご来店頂きましたY様!自走でご来店頂いたお客様の中では現時点で最長不倒距離になります。
当初陸送で入庫頂く予定でしたが、納期を短縮したいとの事から自走にて
入庫頂きました。遠方からの入庫本当にありがとうございました。
参考までに当社到着までの時間は休憩時間を入れて約20時間!
お疲れ様でした。
作業内容は以下の通りです。
(1)クラッチ交換
(2)カンビオポンプ交換
(3)エンジンマウント交換
(4)スタビリンク交換
(4)ラジエーターロアホース交換
(5)トランク開閉不良メンテナンス
(6)リアブレーキパット交換
(7)4輪アライメント
(8)DMS ECUチューン
(9)FormulaDynamics シフトECU
では早速作業の様子をご覧下さい。
1,クラッチ交換
トルクチューブ、マフラーを取り外していきます。
ミッション、デフ,トルクチューブを下ろします。
ベルハウジングとがらんどうになったリア側。
左:クラッチ 右:フライホイール
クラッチの写真を見て鋭い方は気づかれると思いますが、
何かが違います・・・・・
回答は後程ご紹介します。
フライホイールを取り外すと、パイロットベアリングが表示されます。
交換したパーツ一式。
左:装着されていたクラッチ
右:新品クラッチ
見比べると、、、、スプリングの形状が異なるのが分かると思います。
スポーツGT用は、スプリングの形状が羽のようになっております。
左:フライホイール
右:クラッチコンプリート
エンジンマウント
劣化するとエンジンブロー又はどこか完全に壊れた!と間違える程の
振動と異音が発生します。
ブッシュ部分が劣化しエンジンがボディーに着地する寸前でした。
クラッチ交換と同時にエンジンマウント交換を行うと工賃もお安くなりますので
同時作業をお勧めしております。
カンビオポンプとカンビオオイルのリターンラインのオイル漏れを
メンテします。
最近このラインからのオイル漏れが多発しております。
症状は最初のうちはカンビオオイルの油量低下のアラートが発生し
そのまま乗り続けるとカンビオエラーが発生します。
最終的にはギア抜け等が発生するのでご注意ください。
純正パーツは非常に高価でかつ耐久性が悪いためオリジナルパーツにて
対応させて頂いております。
高圧側のホースも先日破裂したお客様が発生したため無事型取りも完了し
製品化しております。
F1ポンプ
こちらは5年毎の交換をお勧めしております。
ポンプ不調でギア抜け等が発生し最終的には不動になりますので
ご注意ください。
スタビリンク
ガタが発生していたため、交換しております。
ラジエータロアホース交換
こちらも最近増えているトラブルです。
ホースの劣化による破裂とジョイント部の劣化により折れにより
冷却水が一気に漏れる事例が多く発生しております。
心配な方はふやけ具合(膨らんでいないか)、手で揉んで柔らかくないかの
確認する事をお勧め致します。
こちらも対策品を検討中です。
カンビオECU
変速速度を速く滑らかにするサブコンタイプのECUです。
半クラッチの時間が短くなるので、クラッチの消耗も抑えられます。
最近お客様の感想で頂いた、表現方法を使わせて頂くと
ECU装着前はあまり上手く無いドライバーがマニュアル車を運転していたのが
ECU装着後はとても上手なベテランドライバーがクラッチ操作をするように
なったと、、、との感想を頂きました。
分かりやすい表現ありがとうございました。
装着後の動画はこちらをご覧下さい。→ここをクリック←
車両側にECUを割り込ませます。
配線を行い取付は完了です。
DMS ECU チューン
低速域ではトルクを上げ乗りやすくし、高回転域ではレッドゾーンまで一気に
廻るようになります。
市街地走行ではトルクが太ることで乗りやすくなり、燃費が良くなった!
との声も多数頂いております。
(但し全開で走行されるとノーマルより悪くなりますのでご注意ください)
395hp→438hpと+43hpアップいたします。
テスター診断を行っても問題ありませんのでご安心下さい。
以上で今回の作業は完了です。
Y様遠方からの入庫ありがとうございました!
今後も宜しくお願い致します。
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