マセラティグランスポルトメンテナンス 車検+クラッチ交換
2013年07月13日
マセラティグランスポルトメンテナンス
神戸から入庫頂きましたM様。
遠方からの入庫ありがとうございました。
車検整備で入庫頂きましたので作業内容をご紹介致します。
作業内容
1,車検点検、整備
一般整備
エンジンオイル
ミッションオイル
ブレーキフルード
クーラント
ポーレンフィルター
エアーフィルター
パワステアリングオイル
エンジンオイル漏れ修理(タペットカバーガスケット交換)
プラグ交換
ステアリングラックブーツ交換
エアコンコンプレッサーオイル漏れ修理
右リアロアームブーツ交換
ボンネットエンブレム
ホイールセンターキャップ交換
スペーサーKit
タイヤ交換
クラッチ交換
カンビオポンプ交換
カンビオホース交換
以上の作業に関してレポート致します。
クラッチ交換
点検中にクラッチからのオイル漏れが見つかりました。
テスト走行中のクラッチのつながるフィーリングが、もっさりしており違和感を
感じていたのですが、オイル漏れが原因の一部だった可能性があります。
写真が漏れている箇所です。
スラストベアリングのシールが何らかの要因で破れてしまいオイルが漏れて
きていました。
漏れ量がかなりの量だった為クラッチの交換をさせて頂きました。
作業は下回りを全て外して行います。
左:クラッチ側 右:デフ側
トルクチューブ。
重さは50kgくらいありますが、堀口は一人で楽々と持ち上げます。
その姿はまるで弁慶が大鉈を振っているようです^^
ベルハウジングを取り外すと
オイルにまみれたスラストベアリングが顔を出します。
クラッチセンサーまでオイルまみれです。
クラッチセンサー
左:クラッチ 右:フライホイール
パイロットベアリングもかなり劣化していました。
ここが劣化してくると発進時又はシフトチェンジの時に「フォー」という異音が
発生します。
外したベアリングを手で廻すとゴリゴリと違和感があります。
交換したパーツ一式
通常より1点パーツが多い事に気がつかれた方もいらっしゃると思います。
写真の中央下部のネットが掛かっているパーツ「ベアリングサポートフランジ」
です。こちらは通常は交換しないのですが、オイル漏れが見つかった場合は
交換を行うようにしております。
新品交換後のパイロットベアリング。
製品にばらつきがあるため、一点づつ精度を確認し当社基準で合格した
ものだけを使用しております。精度が悪い物は新品交換直後から異音が
出るケースもあります。
フライホイール
交換した箇所は写真のように、ボルトのマーキングだけでなく
締め付けトルクまで記入し確認しながら作業を進めています。
クラッチ
メーカー出荷時のクラッチはバランスが悪いため、全部ばらして精度をきち
んと出してから装着しています。別にやる必要は無いのですがこれをやるこ
とで完成時のしっかり感が明らかに違います。
クラッチセンサーの永久磁石も交換します。
組み上がり後はクラッチがスムースにつながるように魔法を掛けて^^
作業は完了です。
ベルハウジングを装着
カンビオポンプ
ポンプ不良によりギアチェン時が行えなくなり不動になってしまう重要な
パーツです。日頃から作動音を意識していればトラブルは防げます。
作動音はドアロックを解除したとき、ドアを開けた時が油圧が一番掛かる時
です。
カンビオホース
オイル漏れはおこしていませんでしたが、亀裂が入っていたため交換してい
ます。
エンジンオイル漏れ修理
タペットカバーガスケット交換
ガスケットと同時交換であればプラグ交換工賃が発生致しませんの
で同時交換をお勧めしています。
プラグの劣化によるエンストの症例も最近多く発生していますので
エンジンの吹けが悪い際は基本に立ち返ってプラグを交換するだけ
で良くなることも多いです。
ヘッドカバーも綺麗に磨き上げますのでエンジンルーム内はピカピカに
なります^^
エアーフィルター
かなり劣化していたため交換しております。
設置場所がかなり下にあるためゴミが溜まりやすく又水も被り易いので
ご注意ください。
これからの季節豪雨により道が水没する事もあります。
他の車が行っているからと水に入るとエンジンに水が廻りエンジンが
ブローしてしま危険性がありますので無理せず迂回するようにしてください。
勢いを付けていけば大丈夫!と言うわけには行きませんのでご注意ください。
この車でも下部にかなりの腐食が発生していました。
新品と比較するとその差は歴然です。
目に見えない箇所なので定期的な点検が必要です。
エンジンもかなり気持ち良く呼吸が出来るようになったと思います^^
スペーサーKit
当社のスペーサーは国内で職人さんが1枚一枚丁寧に製作しているため
走行中にぶれるなどの嫌な症状は出ません。
サーキット走行を行っても大丈夫な精度と強度です。
スタイリングが良くなっても、折角の走りがスポイルされてしまっては意味があ
りません。
スペーサーは精度が重要ですのでご注意ください。
ステアリングラックブーツ
写真のようにパックリと割れてグリスが出てしまっていたので交換して
おります。ブーツが、切れていると安全面は無論のこと車検も通らな
い為お気を付けください。クアトロポルテでは殆ど切れないのですが
クーペ系では車検毎に交換が必要なパーツです。
以上で今回の作業は完了です。
納車後M様より、メールを頂戴いたしましたのでご紹介致します。
「車が届き、早速試乗しました。
とても快調でシフトチェンジもスムース行えるようになりました。
足回りのグリップも依然と違う気がします。
高速の走行が安定して走れました。
ミラコーレさんに整備をお願いして本当に良かったと思います。
有難うございました」
M様こちらこそ遠方からの入庫ありがとうございました。
今後も宜しくお願い致します。
マセラティの車検、点検、メンテナンス、クラッチ交換に関するお問い合わせは
ミラコラーレまでお気軽にお問い合わせください。
TEL:045−849−3031
mail:info@miracolare.co.jp
遠方のお客様のお車をお預かりする際、陸送での受け入れも可能です。
お車を点検後御見積書を元にメール又は電話にて作業内容を確定後作業に
入りますのでご安心ください。完成後のテスト走行時間を通常より多く頂いて
おります事ご理解頂ければ幸いです。