マセラティクアトロポルテスポーツGT エンジン不調＋Lariniマフラー
2013年05月02日
千葉県から入庫頂きましたY様。
エンジンスタート時、「パオーン」と掛かったあと直ぐにエンジンが停止ししまう。
走行中もこの症状が発生してから、ギクシャクしギアチェンジも上手く行かなく
なってしまったので助けてくださいと入庫頂きました。
車検の期日も近づいていたため、車検整備も合わせて行いましたので、
ご紹介致します。
１，トラブル内容
（１）エンジン始動時、すぐにエンジンが止まってしまう。
アクセルを踏んでエンジンをスタートすると、エンジンは止まらない。
（２）変速時ギクシャクする。
（３）走行中にギクシャクと尺取り虫の様な状態が頻発する。
（４）インパネ内のエラーが殆ど点灯してしまう。
とにかく乗りにくいのと、いつ止まるか分からず怖いのでメンテナンス
してくださいと入庫して頂きました。
２，作業内容
（１）エンジン始動不良メンテナンス
（２）エンジンオイル漏れ修理
（３）ラジエーターホース修理
（４）足回り異音修理
（５）カンビオポンプ＋ホース交換
（６）エンジンマウント交換
（７）ドアミラースイッチ交換
（８）サイドブレーキレバーパネル交換
（９）油脂類、冷却水交換
（１０）ドライブベルト交換
（１１）エアークリーナー、花粉フィルター交換
（１２）LariniSystems切替バルブマフラー装着
では早速メンテナンスからご紹介致します。
１，エンジン始動不良
エンジン始動で一瞬火は入るのですが、即エンジンがストールしてしまいま
す。再現性はほぼ１００％発生しアクセルを踏んだままエンジンを始動する
とエンジンは止まりません。
走行中はインパネ内がエレクトロニカルパレードの様に点灯し多数の
エラーが発生します。
エアフローセンサーを交換することで、全ての症状が無事改善出来ました。
クアトロポルテのエアフローセンサーは色んな所に絡んでいるので
たった一つのパーツ不良が色んな症状を引き起こしてしまいます。
２，エンジンマウント交換
お車をお預かりしたときにかなり大きな振動が発生していたため、原因を
追求したところ、エンジンマウントの劣化で完全にボディーと干渉している
事で発生ていました。
写真左：新品 写真右：摩耗マウント
テンションが掛かっていない状態でこれだけ潰れていますので
エンジンを重量が乗っかったらマウントの役目は殆ど果たせていません。
写真左：新品 写真右：交換前
マウント交換により振動も無事収束しました。
カンビオポンプ＋ホース交換
カンビオポンプの作動音が弱くホースも亀裂が入っていたため交換ておりま
す。カンビオポンプの交換サイクルは５年/回を推奨しております。
カンビオポンプが不動になるとギアが入らなくなり、車両も不動になってしまい
ますので予防メンテナンスを強くお勧めする箇所です。
又最近急激に増えているトラブルがあります。
カンビオポンプの裏側にあるホースが劣化により破裂し、オイルが漏れ、
最終的にカンビオエラーが発生するトラブルです。
このトラブルの困った所は、エラーが発生しても油面のLowによるエラーの
為走行上ドライバーが感じるトラブルがすぐに出ないことです。
駐車場の出入りの際オイル漏れが無いかを、たまに見るだけで大きなトラ
ブルを未然に防ぐ事が出来ますので頭の片隅に入れておいて頂ければ幸い
です。
ポンプの汚れ変色具合から一度も交換していないことが分かると思います。
LariniSystems切替バルブマフラー
WALDのBdyKitが装着されているため、専用のマフラーカッターが装着されて
いました。もう少し高音が出るようにしたいとのご要望によりLariniのリアマフラ
ーを装着頂きました。
WALDはリアバンパーの形状が異なる為、装着確認が取れておりませんでし
たが加工無しで装着出来る事をこの場を借りて報告致します。
装着前はスタイリング的に隙間が出てしまうのでは無いかと、心配されて
いましたが、綺麗に決まりました！
LariniSystemsのマフラーの良いところは、バルブcloseの状態でも
綺麗な高音が出るところです。
→サウンドはこちらから←
バルブの開閉はリモコンで任意に切り替え可能です。
Y様この度は入庫ありがとうございました。
今後も宜しくお願い致します。
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