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郵便番号 〒233-0004
住所 神奈川県横浜市港南区港南中央通7-18
営業時間 10:00~19:00
定休日 火曜日、水曜日
電話番号 045-849-3031
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記事詳細

マセラティスポーツGT メンテナンス

2012年06月17日

マセラティスポーツGTメンテナンス

都内在中のN様。
信号等で停止する瞬間に、追突されたようなショックがあるので何とかなり
ませんか?とお問い合わせ頂きました。
その他にも足回りからのコトコト音、ハンドルからの低級な振動等が発生して
おり、他社でメンテナンスを行った所、クラッチが悪いと言われ、交換したので
すが改善されなかったとの事で入庫頂きました。





ご要望頂いた項目は下記の通りです。


1,シフトショックが大きい
  2速から1速に入る瞬間に追突されたかのようなショックがある。
  クラッチは交換済み。
  
2,振動が大きくハンドルから低級な異音がする。
 
3,足回りからコトコト音
  段差を乗り越えると室内にもコトコト音が聞こえてきます。

4,エンジンハンチング


クアトロポルテスポーツGT、グラングラントゥーリズモS等、俗に云われる
後期型のクラッチを使用している車は、低速でアクセルを抜いた瞬間及び
停止直前に1速に落ちる瞬間に大きなショックが出る傾向にあります。

車両側のハード、ソフトウエアの仕様ですが、その他の要因としてPISと呼ば
れるクラッチのミートタイミングが適切に設定されていない事でも発生します。

今回お預かりしたスポーツGTはクラッチがつながる時にもショックが発生して
いましたが、アイドリング中及び走行中も少し大きめの振動が出ていた為
下記のメンテナンスを施工したのでご紹介致します。

1,エンジンマウント交換
 アイドリング、及び走行中の振動及び異音の原因は、エンジンマウントの
 劣化とトルクチューブの不良が原因であることが殆どです。

交換前のエンジンマウントをご覧ください。
写真からもゴムが潰れてボディーと接触寸前なのが分かると思います。
エンジンの振動が吸収しきれず、ボディに直接伝わり振動異音の原因
になります。

 



マウント交換はエンジンを下ろさずに交換可能です。
エンジンを持ち上げ、メンバーを外して交換します。



エンジンマウントを外した状態です。



左:使用品 右:新品



マウント部の高さが全然違います。
写真左の右端が当たることで振動の原因になっています。






左:交換前 右:新品



交換により振動はかなり軽減されました。
元々脈動が激しいエンジンですので、脈動発生時も振動まで消すのは
不可能です。。。。。



2,減速時2速から1速に入るときに追突されたようなショックがある。

  冒頭でも説明しましたが、スポーツGT、グラツーではこの症状が出ている
  車両が多いです。又バックでラフにアクセルを踏んでいきなりアクセルを抜
  くとショックと異音が出ますが、これも殆どの車で発生します。
  前期型ではショックが少ない変わりに、ガチャガチャと音が出る傾向にあり
  ます。

  この車の場合普通の車よりかなりショックが大きかった為、以下の
  メンテナンスを行っています。

(1)PIS調整
  PIS調整に関してはメーカーの既定値がありますが、クラッチ残量を含め
  個体差があるため、一概にこの数値にすれば良いと言う物でもありませ
  ん。当社ではテスターを車両に積んで一番良いフィーリングに合わせており
  ます。PIS調整を行った結果かなり改善されましたが、デフからのバックク
  ラッシュも起きているため、ミッションオイル交換と添加剤を入れておりま
  す。

(2)ミッション自己学習
 
(3)ミッションマウント交換
  ミッションマウントも劣化により潰れていた為交換ました。




ミッションマウント交換前



交換後

隙間の違いが分かると思います。








7、足回りからの異音とハンドルからの振動
 テスト走行中段差を乗り越えるとコトコト異音が発生しておりました。
 又直進安定性と回頭性が悪いためアライメント調整を行っております。

交換パーツは
(1)ステアリングタイロットエンド
(2)ロアブッシュ



ステアリングタイロットエンド

こちらも劣化で潰れているのが分かると思います。





新品のステアリングタイロットエンド



左:交換前 右:交換後







ロアブッシュ

ロアブッシュが劣化すうると、段差を乗り越えたときなどにコトコト音が
発生します。
新品のロアブッシュはボールジョイントが中心にあり、手では動きませんが
劣化してくると位置がずれるだけでなく、手で簡単に動いてしまいます。






作業はショックアブソーバーを取り外して行います。



写真右がロアブッシュを取り外しているところです。



少し見にくいですが、ボールジョイントがずれているのが分かると思います。



交換後




カンビオポンプ
夏になるとトラブルが多発する、カンビオポンプ。
トラブル発生=即不動になりますのでご注意ください。

今回は交換履歴が無いこと、作動音が弱かったので予防整備として交換いた
しました。

カンビオポンプ


カンビオホース
こちらは亀裂が入っていました。



新品のカンビオポンプとホース
ホースはオリジナルのシリコン製に交換します。




左:使用済みポンプ 右:新品ポンプ



交換後エア抜き作業を行い完了です。
ポンプの音量、音域ともかなり変わりました。
今の音が完調な状態ですので、是非覚えておいてください。

4輪アライメント調整
 テスト走行中に左フロントのトーインのズレが大きく出ており振動及び直進
 安定性が悪かった為、アライメント設定を行いました。
 お預かりした車をメンテナンス前に必ずテスト走行するのですが、かなりの
 確率で足のセッティングが出ていません。
 オーナーは購入時からなので、気がつかないケースが多いのですが、ハンド
 ルを切った時のノーズの入りと直進安定性が悪い車が症例として多いです。
 ノーマルでもキチンとセッティングすれば、激変しますのでセッティングするこ
 とをお勧め致します。



カンビオECU

変速速度を速く滑らかにするサブコンタイプのECUです。
スポーツGTは通常のDuoSelectよりも変速速度は速いのですが、
カンビオECUを装着すると更に速くなります。

装着後の動画はこちらをご覧ください。(動画はベースグレードです)
 →ここをクリック←




助手席の足下をはぐっていくとECUが出てきます。



ECUラインにサブコンを割り込ませます。



キチンと接続して作業完了です。




最後にボディーに磨きを掛けて、コーティングをして作業完了です。
N様ありがとうございました。今後も宜しくお願い致します。










マセラティクアトロポルテのメンテナンス、カスタマイズに関するお問い合わせ
はミラコラーレまで遠慮無くお問い合わせください。
(出来ればメールでお問い合わせ頂けると助かります)

mail:info@miracolare.co.jp
Tel:045−849−3031




  




  


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