マセラティクーペ車検整備+クラッチ交換
2011年10月22日
都内在中のN様。
今回車検とクラッチ交換で入庫頂いたのですが、スタッフ一同大興奮です。
この車前オーナ様の時にカスタマイズを施工させて頂いたのですが、完成度
が本当に高い車で、私達も思い入れが本当に強い車でした。
再びこの車のメンテナンスが出来る喜びに、スタッフ一同大喜びで作業させて
頂きましたのでご紹介致します。
では作業の様子をレポート致します。
今回の作業明細は以下の通りです。
1,24ヶ月点検整備
2,ブレーキフルード交換
3,パワステフルード交換
4,エアクリーナー交換
5,エアコンフィルター交換
6,スパークプラグ交換
7、インナーフェンダー交換
8,フロントガラス修理
9、時計交換
10、ラジエーターキャップ交換
11、ウインカーリレー交換
12、クラッチオーバーホール
13,カンビオポンプ交換
14、カンビオホース交換
上記作業で一気にリフレッシュいたしました。エンジン、ミッションオイルは
数週間前に交換させて頂きましたので、今回は交換しておりません。
では早速クラッチ交換の様子からご紹介します。
クラッチ交換+カンビオポンプ交換
今回交換したパーツは下記一式となります。
マフラー類を外していきます。
トルクチューブを下ろします。
トルクチューブを取り外して本格的な作業開始です。
続いてベルハウジングを取り外し
クラッチが顔を出します。クラッチを取り外すとフライホイールが顔を出します。
取り外したクラッチを確認すると・・・・・・
ツルツルです。今まで交換したクラッチの中で過去最高の使いっぷりです^^
本来クラッチ板にあるスリットが無くなっているのが分かると思います。
交換前にテスト走行しても滑っているのが分かったのですが、ここまで減って
いてもトラブル無く動いていたのは不思議なくらいです。
実はこの車カンビオECUが装着されているのですが、ECUを取り外すと見事
に発進が出来なくなりました。恐るべしカンビオECUの威力。
過去にもクラッチが無くなり、今にも止まりそうな車にカンビオECUを装着した
所、普通に乗れるようになった事が何回もあったのですが、このクラッチの状
態を見ても良く動いていたなどスタッフ一同驚きのクラッチ板です^^
左:使用済みクラッチ 右:新品クラッチ
スリットの溝の深さを確認すると一目瞭然です。
丁度今カンビオECUを装着しているスパイダーのクラッチ交換をしているので
すが、こちらの車もかなりのエコモードでした。
フライホイールもかなり焼きが入っています。
フライホイールを取り外すと後は取り付けていくだけです。
フライホイール、クラッチを実装していきます。
スラストベアリング
左:新品 右:交換前
かなり変色しているのが分かると思います。
この状態までくるとシール部分からのオイル漏れがいつ発生しても
おかしくない状態です。
ベアリングサポートフランジ
オイル漏れが無いかぎり交換しないパーツです。
過去の実績では10台に1台の割合くらいで交換しています。
上の写真のベアリングサポートフランジに、スラストベアリング、クラッチ
センサーを組込、スプリング類を新品に全て交換していきます。
ベルハウジングに装着し
車体に組み込んで完了です。
トルクチューブを実装します。
働く男の姿は格好良く見えます^^
特に目つきにご注目ください。
一番最初のクラッチ交換では5人で担いでやってたトルクチューブの組込が
現在は一人で実施出来りようになりました。
今週もクラッチ交換のオンパレードです。
堀口一人で3台/週、上手く作業が進めば4台/週にチャレンジする予定です。
装着完了です。
カンビオポンプ交換
ポンプの作動音が弱かった事と変色度合いから交換しています。
カンビオホース
ひび割れが酷いので当社オリジナルのホースに交換しました。
シリコン製ですので純正品より耐久性はかなりアップしております。
勿論価格も純正品より安い逸品です^^
オイル交換後テスターを使いエア抜き作業を行い完了です。
プラグ交換
意外に見落とされ易いプラグですが、アイドリング時にエンジンのボソボソ感
等が出ている場合はプラグを疑ってみてください。
参考までに高回転域でエンジンが吹けない場合はエアフローセンサーが弱っ
ているケースが多いです。
写真が少しぼけてしまっていますが、新品の電極との違いが分かると思いま
す。
エアーフィルター
最近お客様から、私のは何が入っていますかね?と聞かれる程色んな物が
混入している箇所です。過去に吸い殻、大きな石、タバコのパッケージ等様々
な物が入っていましたが、今回は枝が入っていました。
フィルターをどけると、ビニールのゴミと葉っぱが。。。。。。。
何も入っていないことが珍しい箇所です。
汚れ具合もかなり目立ちます。
汚れだけでなくエアーフィルターはかなり目詰まりをおこしており
叩くと凄い事になります・・・・
ポーレンフィルター
こちらも汚れが激しい部分です。
目詰まりがあまりに酷くなるとブロワーモーターの故障の原因にも
なります。又大気の汚染も懸念されますので1年/回の交換をお勧めしていま
す。
当社では交換したパーツを全てお客様に見ていただいているのですが
ポーレンフィルターを見られると、皆さん思いっきり苦笑いされます。
ハーネス被服不良
メンテナンス中に良くこのように被服が劣化している箇所を見つけます。
このまま放置するとハーネスが断線したりして、原因不明のエラーが発生
してしまいます。
こんな箇所を見つけた場合、こっそり直しています^^
実際当社に持ち込まれる原因不明のトラブルで、常時発生しない
トラブルの要因がハーネスの不良によるケースが多いです。
作業は一度不良箇所を綺麗に取り外し、ハーネスの確認を行い
ハーネスに怪しい部分があれば、引き直して修復しております。
トラブルは出ていませんが、このちょっとした拘りと気遣いが
トラブルを未然に防ぐポイントです。
(いつもこっそりやっていますので、お客様に請求しておりませんのでご安心ください^^)
ラジエーターキャップ
こちらも経年劣化でオーバーヒートの原因になったりする箇所ですが意外に交換した形跡が無い分です。
圧力を測定し問題がある場合のみ交換しております。
以上で今回の作業は完了です。
N様ありがとうございました!
今後も宜しくお願い致します。
マセラティクーペ、グランスポルトのメンテナンス、カスタマイズに関する
お問い合わせは、株式会社ミラコラーレ
TEL:045-849-3031
mail:info@miracolare.co.jp
まで遠慮無くお問い合わせください。