マセラティクーペクラッチ交換 レリーズベアリングオイル漏れ
2011年05月28日
横浜市在中のN様。
当社から頑張れば歩いて行ける距離にお住まいの方です。
会社の同僚の方もクーペにお乗りでいつもお二人でご来店頂いております。
今回は遊びに来られたときに車を移動したら、偶然下回りからオイル漏れを
発見しリフトに上げてみたところクラッチのレリーズベアリング部からのオイル
漏れが酷かったためクラッチ一式を交換致しましたのでご紹介致します。
オイル漏れをご覧ください。
車を止めていた場所からオイルの滲みがあったのでリフトに上げてみると。
クラッチ部分からかなりのオイル漏れが確認できました。
ピンぼけですがその多さが分かると思います。
レリーズベアリングからのオイル漏れであるのは間違いないのですが
車をばらして漏れ箇所を追いかけていきます。
又垂れてきている箇所はフロントマフラーの触媒付近で漏れ量からも
最悪発火の可能性もありうるのでお車をお預かりして早速作業させて
頂きました。
クラッチセンサー部分もオイルまみれになっています。
レリーズ部分もオイルが漏れが確認できます。
これをさらにバラしていくと原因が分かりました。
青い丸で囲んだ部分をご覧ください。
オイルシールにズレがあるのが分かると思います。
正常な状態の物と比較すると分かりやすいと思います。
左:正常 右:シールずれ
これだけずれていると、シフトチェンジの度にオイルが漏れてきてしまいます。
今回のオイル漏れが発覚するまでもこの車は発進時にスムース差が無く
クラッチの調整をテスターで行っても、ロケットスタートしてしまったり、
2段回でクラッチがミートしたりでしたが、以前クラッチを交換したときの
魔法のかけ方が少し足りなかったのかも知れません。
今回の交換では岸が装着前にたっぷり魔法を掛けています。
ここで魔法を掛ければ掛けるほどクラッチがスムーズにつながる
ようになります。当社では約2時間くらい掛けています。
こちらが今回交換した部品です。
クラッチ残量もまだ残りがあった為、当初の予定ではオイル漏れのみを
メンテナンスする予定でしたが、外したクラッチとフライホイールを見た
N様よりどうせなら一緒にやってくださいとの事で急遽全交換となりました。
フライホイールはかなり焼きが入っています。
新品のフライホイールとクラッチ
クラッチの残量はまだ走行可能なレベルでしたが、焼きが入って
いたため、お客様判断にて交換させて頂きました。
交換後のクラッチはN様がオブジェとしてお持ち帰りになりました^^
新品クラッチ装着後
新品を組み込んだベルハウジングの中身です。
これで作業完了です。
交換後早速N様よりインプレを頂きました。
凄くスムーズになりました。
今まで発進時はかなり気を使ってアクセルを踏んでいたのが、多少ラフに
踏んでもスムーズに発進できるようになりました。
交換前はロケットスタートしたり、クラッチのつながりも2段階だったのが
きちんとつながるようになり凄く乗りやすくなりました。
本当にありがとうございます!又宜しくお願いいたします。
N様こちらこそありがとうございました。
今後も宜しくお願い致します。
マセラティのクラッチ交換、かなり数をこなしております。
交換をご検討いただいている方お声掛け頂ければ幸いです。
愛情と魔法をたっぷり掛けて作業させていただきます。
お問い合わせは
TEL:045−849−3031
mail:noda@miracolare.co.jp