Bertocchi ブレーキKit FISCOテスト結果
2006年07月02日
このブレーキKit写真で見るより実物はかなりの迫力で社内ではバナナ君と呼ばれています(笑)
色は赤、青、黄色から選べるのですが見た目は如何でしょうか?
見かけ倒しなのかそれとも本当に実力があるのか、テスト結果をレポートします。
1、ストリートでのフィーリング
ストリート用のパットを装着しテスト開始。
駐車場から車を出すほんの少しの間でノーマルとの大きな違いが体感できます。
一言で表現すると「効き過ぎ」・・・・・・・とにかく効きます。
街乗りでは親指を軽く動かすだけで全ての動作が完了するくらいです。
タッチもノーマルより「カチッ」とし、踏んだら踏んだ分だけリニアに効きます。
一般道に出て流れに沿って走り、信号でのブレーキングは軽く触る感じで止まってしまいます。
強めに踏むと助手席の人間は減速時Gに絶えられず気持ち悪くなるほどです。
心配していたブレーキの鳴きも無く、このブレーキに慣れれしまうと他の車に乗るが怖いと感じるほど、
とにかく効きは抜群です。
パットをサーキット用に換装しても以外な事に鳴きません。
ある程度の鳴きは諦めていたのですが、FISCOを約30周走行した後も鳴きは発生しません。
寒冷時でも最初から効くので、ストリートユースにてサーキット用のパットを装着しても問題は無さそう
です。
2、サーキット
FISCOはブレーキテストを行うには最高のコースです。
速度がのった長いストレートの後の1コーナーは腕と度胸だけでは突っ込めません。
ここでブレーキの信頼性が重要になってくるのです。
結論から先に記載すると、2日間テストしてフェードは一切ありませんでした。
周回を重ねていくとフィーリングは若干スポンジーになりますが、効きは最後まで変わりませんでした。
1コーナーを中心にブレーキテストを行ったのですが、条件は以下の通りです。
・クーペで直線で5速レブ寸前まで廻し
200mでブレーキング開始・・・・・減速が早過ぎ、コーナー進入まで間延びします。
150mでブレーキング開始・・・・・・丁度良い感じ
何処までいけるかのチャレンジ精神で100mまで我慢したのですが、流石にオーバーランしてしまいまし
た(汗)。後半はタイヤがたれてしまい、思いっきりブレーキを蹴飛ばすと減速Gにタイヤがついていかず、
挙動がかなり乱れましたが、終始効きは抜群でした。
実際模擬レースでスリックを履いた車を1コーナーの進入で刺せたくらいです。
この時は見ている仲間が驚いたほどです。
一方ブレーキバランスに関しても、問題無を確認しています。
しかしABSに頼ったブレーキングを超高速から行うと、コンピュータの制御が付いて行かずタイヤが
ロックします。
1コーナーでブレーキを思いっきり踏むとどうなるかをテストをした結果
やはりABSが制御しきれないみたいで、派手なスキール音と同時に姿勢が乱れます。
何回やっても同じでした(笑)。
結果このブレーキを装着した暁には、250k以上からのフルブレーキングを行う際は、ロックしたら力を
軽く抜く、人間ABSで対応するのが一番かと。それでも十二分に効きますのでご安心ください。
総評
(1)効きは抜群でコントロールも容易に出来る。
(2)通常のラップ数であればフェードの心配は殆ど無い。
(3)レース用のパットを入れてもブレーキ鳴きは無かった。
(4)車重が軽い車よりブレーキポイントを奥に取れた。
(5)高速道路では後続車両にオカマを掘られないように注意!
(6)超高速域からのハードブレーキングはABSの制御が追いつかない。
200kくらいであればそのまま踏んでも問題はありません。
全体的には予想以上の好結果を残したブレーキシステム、今後更に細部を煮詰めて商品化していきます。
デモカーもありますので、是非一度お試しください。あまりの効きに驚く事間違いなしです。
特に3200GTのユーザの方は初期制動が甘いため、安心して飛ばせるブレーキkitは必需品かも知れま
せんね(笑)
(注)鳴きに関しては個体差があるので全て鳴かないとは言えませんので予めご了承ください。