クーペ カンビオコルサ 燃料ポンプメンテナンスレポート!
2018年12月17日
クーペ カンビオコルサ 燃料ポンプメンテナンスレポート!
クーペ カンビオコルサにお乗りのI様。車内からガソリン臭がするトラブルで入庫頂きました。点検の結果、燃料ポンプからガソリンが染み出していたため燃料ポンプ交換をさせて頂きました。
また、メンテナンスを行う中でリバースTレバーの破損やファンレジスターの劣化などが見つかりましたので、同時にメンテナンスをさせて頂きました。メンテナンスの様子を紹介いたします。
~メンテナンス箇所~
1,燃料ポンプ交換
2,リバースTレバー修理
3,ファンレジスター交換
以上の箇所をメンテナンスさせて頂きました。
それではメンテナンスの様子をご覧ください。
1,燃料ポンプ交換
点検のためクルマに乗り込むと車内はガソリン臭が充満しています。
ニオイからもかなりの量のガソリンが漏れている事が予想された為、燃料ポンプはもちろん、燃料タンクや周辺のホース類など細部まで点検を行いました。
点検の結果、ガソリン漏れの原因は左側の燃料ポンプで、他のホースなどには異常はみられませんでした。(余談ですが、燃料ポンプ以外のホース類の中にはすでに生産が終了してしまい、純正新品パーツが入手できなものがあるため、メンテナンスの際はワンオフにて製作する必要があります。)
今回は幸いなことに新品パーツが入手可能な燃料ポンプの不具合でしたので、メーカーよりパーツを取り寄せメンテナンスをさせて頂きました。
ミラコラーレでは燃料ポンプ交換の際は、左右両方の燃料ポンプを交換することをお勧めしておりますが、今回ご紹介のクーペは右側の燃料ポンプは直近に交換してあった為、今回は左側の燃料ポンプのみを交換いたしました。
クーペの燃料タンクはトランクの奥側に装着されています。トランクの内装を取り外し、燃料タンクを取り出します。
燃料タンクに到着されているフューエルポンプを見ると、上部の樹脂部分からガソリンが染み出していました。
写真からもかなりの量のガソリンが漏れていたことが分かります。
取り外したフューエルポンプと新品のフューエルポンプです。
ポンプ本体に加えてパッキン等の消耗品もしっかりと交換を行います。
交換後はエンジンを始動させ、しっかり燃料の供給ができていることを確認し、フューエルポンプ交換は完了です!
2,リバースTレバー修理
バックギアに入れる際に操作するリバースTレバー。ドライブする時は必ずと言っていいほど操作する重要なパーツですが、レバーの内部破損によりレバーがプラプラになっていました。
本来バックギアに入れるにはリバースTレバーを持ち上げなければ操作できませんが、レバーの内部破損により持ち上げなくとも簡単にギア操作が出来てしまう状態でした。
不意に手が触れた時など、意図せずにギア操作をしてしまう可能性があり大変危険です。
またレバーがプラプラになることで、正しくギア操作が出来ずギアポジションがうまく認識できないことでセーフティ機能が働きエンジンが始動できなくなる場合もあるので注意が必要です。
しかし、リバースTレバー本体は部品だけで約20万円程かかってしまい、コスト的にも簡単に交換できるものではありません。
そこでミラコラーレでは可能な限り修理を行っております。
レバー内部を分解し修理を行う事で、部分交換と比べメンテナンスコストを大幅に抑えることが可能です。
(内部破損が激しい場合、過去に修理を行っている場合などは修理ができない場合もございます)
レバーが正しく作動する様、破損部分を修復しリバースTレバー修理は完了です!
3,ファンレジスター交換
ファンレジスターはラジエターファンを制御するパーツです。新車時に装着されている旧タイプのファンレジスターはパーツ本体が発熱し非常に高温になります。
最悪の場合、高温となったファンレジスターからの出火による車両火災や、ラジエターファンの動作不良によるオーバーヒートなど重大なトラブルにつながる恐れがあるため注意が必要です。
今回ご紹介のクーペも旧型のファンレジスターが装着されていましたので、改良型のパーツへ交換を行います。
写真右側のボディが黒色のパーツが旧型のファンレジスター、左側のオレンジ色のパーツが改良型のファンレジスターです。
旧型のファンレジスターは緑色の被覆が剥がれ、中の熱線がむき出しになっています。 むき出しとなった熱線は焼きが入り、非常に高温となっていたことが写真からもわかります。
しっかりと被覆が施された改良型のファンレジスターをラジエターファンに装着し、ファンレジスター交換は完了です。
以上で今回の作業は全て完了です!
今回は燃料ポンプ交換に加えて、安心して走行出来る様重要パーツの交換やメンテナンスをさせて頂きました。
I様、この度は入庫頂きありがとうございました。
今後もよろしくお願い致します。
ミラコラーレではマセラティ4200系、まだまだ現役です!
純正パーツでは生産終了となってしまったパーツも、代替品の捜索やオリジナルパーツワンオフ製作など可能な限り対応をさせて頂きます。
「純正パーツが無く修理ができずに困っている・・・」などメンテナンスに関してのお悩みもお気軽にご相談下さい!
スパイダー、クーペ、グランスポルトなど、マセラティ4200系のメンテナンス、カスタマイズはミラコラーレにお任せ下さい!
株式会社ミラコラーレ
横浜市港南区港南中央通7−18
Tel:045-849-3031
mail:info@miracolare.co.jp
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