クアトロポルテ Duo Select カンビオポンプメンテナンス日記
2018年04月30日
クアトロポルテ Duo Select カンビオポンプメンテナンス日記
最近、カンビオポンプの不良により、お車が不動となってしまうトラブルが多くなってきました。
今回ご紹介のクアトロポルテも、カンビオポンプ不良によりレッカー入庫頂きました。
走行する上で重要な役割を担っているカンビオポンプ。そんなカンビオポンプのメンテナンスを行いましたのでご紹介いたします。
カンビオポンプはセミオートマ車において、ギアのギアの操作やクラッチの断続などで必要不可欠なオイルの加圧を行うパーツです。
カンビオピンプにトラブルが発生し、正常に動作できなくなるとお車が不動となってしまいます。
カンビオポンプは走行時やアイドリング時はもちろん、「キーレスにてロックを解除した時」、「運転席ドアを開けた時」、「キーをONにした時」など、実際にクルマが動いている時以外でも、「ウィーン」と高い音と共に作動しています。そのため、カンビオポンプは走行距離にかかわらず、経過年数から定期的に交換が必要です。
ミラコラーレでは約5年ごとに交換をオススメしております。また、カンビオポンプに関連するホース類などオリジナル品をご用意しておりますので、メンテナンスコストを抑えることが可能です。
今回は、カンビオポンプ本体に加えて、「カンビオホース」、「カンビオユニットホース」の交換、メンテナンスを行います。
まずは交換前のポンプをご覧ください。
ホンプ本体は汚れが目立ち、過酷な状況下で長年使い込まれたことが外観からも分かります。
ポンプとオイルタンクを繋ぐ「リターンホース」はオイル滲みが発生してしました。
ポンプ本体が正常でもホースの破裂などはポンプ不良と同様にお車が不動となってしまいますので、劣化が進んでいる場合は同時に交換をオススメしております。
オイルタンク、ポンプなどを車両から取り外し、交換を行います。
取り外したポンプ、ホースです。特にカンビオホースは劣化が激しく進んでいました。
クアトロポルテはリアの限られた狭いスペースにトランスミッションとカンビオユニットが搭載されています。省スペースにユニット類が収まるよう、カンビオホースは大きくカーブし各パーツを繋いでいます。
独特な形状であるがゆえにホースにかかる負荷も大きくなります。
純正ホースではこのきついカーブに耐えきれず、亀裂が入ってしまい、オイル漏れを起こしてしまうトラブルが多く発生しておりました。
そこでミラコラーレではオリジナルで「カンビオホース」、「カンビオユニットホース」をリリースしております。
今では多くのマセラティに装着頂いているBERTOCCHIカンビオホース。カンビオホースのきついカーブにも耐えられるようにシリコン製とし、耐久性を向上させています。
交換前はオイルが滲んでいたホースカバーや周辺パーツもきれいにクリーニングし、パーツを交換組み付けていきます。
カンビオユニットホースも耐久性の高い、シリコン製オリジナルホースに交換を行いました。
テスト走行をしっかりし、正常にギア操作などができることを確認し、カンビオポンプのメンテナンスは完了です!
ミラコラーレでは前回交換履歴はもちろん、ポンプの作動音やテスターによる圧力の測定などからカンビオポンプの状態をチェックさせて頂きます。
カンビオポンプをはじめ、マセラティのメンテナンスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください!
この度は入庫頂きありがとうございました。
またのご来店をお待ちしております。
株式会社 ミラコラーレ
神奈川県横浜市港南区港南中央通7-18
TEL:045-849-3031
FAX:045-840-4334